艦これ0@2022年09月ふたば保管庫 [戻る]


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Nameとしあき22/09/05(月)21:49:05No.23117268そうだねx4
10日11:06頃消えます そろそろ彼岸花の季節になりますね、旦那様…
No.23117539そうだねx4
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日本人は…少なくとも私はどうやら晩夏というものの良さを味わうことは一生無いかもしれないというのが最近の考えである。
8月に入るとテレビやラジオはにわかに先の戦争の話一色になり、15日を過ぎるとピタリとそれが止んで談合坂の渋滞は何キロだの新幹線の乗車率は何%だのといった話題ばかりになってさして面白くないので屋敷を出て叢雲神社に向かうと、鎮守の森の影が一層濃くなってヒグラシの声が聴こえるようになる。この物悲しい声が苦手で海に行くと駐在さんの奥さんこと伊勢さん(駐在さん本人は見かけたことがない)に「この季節は土用波とクラゲとで危ないから入らないでね」と釘を差され、少し不貞寝をすればもう9月である。人の性とは恐ろしいもので、小学校から高校までの12年間「宿題は8月31日までに終えて9月から新学期」という生活を繰り返すと、8月は憂鬱な季節ということが骨の髄まで刷り込まれ、これは遂に社畜生活でもこのお屋敷のだんな様として半隠居生活を送っていてもついに抜けることがなかった。
No.23117540そうだねx6
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9月になり、3人の使用人の少女たちに学校はいつから始まるのだと問うと自分たちは奉公人だから学校にはいかないのだという。
通信制でもいいから高校は出てくれと使用人たちに頼み倒したら、渋々だが承諾してくれて、今は彼女たち3人と私の合わせて4人でちゃぶ台でテキストを囲みああでもないこうでもないと言い合いながら勉強をしている。3時間ほど経ったところで、ふと庭の立派な桜の樹の根本に燃えるような鮮やかな彼岸花が咲いているのが見えた。「ほう… あんなところに彼岸花が」「あら 今年も咲きましたねぇ」「今年もというといつもあの辺りに咲くのかい?」「えぇ… 今年は合わせて〇〇輪咲くはずです」なぜ彼女たちが咲く花の数をまるで最初から知っているかのように言うのか、使用人生活の妙技なのか… そのときはまだ何も知らなかった。
No.23117551そうだねx2
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>旦那様…

No.23117572そうだねx4
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きたー

No.23117595+
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嗚呼…私はこの瞬間を待っていた
あの少女達の物語を紡ぐ者を
No.23118440+彼岸花…
リコリス…

朝潮……