軍裏4@2022年09月ふたば保管庫 [戻る]


594279 B
Name名無し22/08/08(月)11:02:30 IP:49.104.*(spmode.ne.jp)No.541300+
10月10日頃消えます 本日8月8日!
88の日!
というわけでJU88スレ
No.541301+
85150 B
爆撃戦闘偵察なんでもござれ、ドイツ空軍の誇る万能双発機について語って!

No.541303そうだねx2
58006 B
ワレJu88ナリ
トオサレタシ
No.541310+
150996 B
88(パルパル)式戦車

No.541311+浜名湖パルパル
No.541317そうだねx3せっかくの8月8日なのにエリア88でスレ建てないとかどうかしてる
No.541318+>88の日!

88式鉄帽
88式戦車
M88回収車
M88エンジン
帝国海軍八八艦隊
海自八八艦隊

まだ他ある?
No.541319そうだねx4追加で8.8センチ砲がありました。
No.541320+和製エアコブラがキ88だったような
No.541324+F-101のご先祖が88(試作止まり
No.541326+
94365 B
>>88の日!
>88式鉄帽>88式戦車>M88回収車>M88エンジン>帝国海軍八八艦隊>海自八八艦隊>まだ他ある?
No.541327そうだねx5
40258 B
IJNの技術士官だった巌谷英一さんという方の手記に、日本カイグンがドイツさんから
買ったJu88の話も出てくるんですが、曰く「当時試作に着手した後の『銀河』の参考として、本機3機の購買を設計元たる『ユンカース』社と契約した。内1機は昭和15年末『ユ』社の『デッサウ』工場から日本に到着した。この1機は航空廠飛行実験部で実験着手と同時に行方不明となり、予期の技術資料を獲得することが出来なかった」「残りの2機はその後戦局の逼迫から海上輸送の望がなくなったため、解約された」…そうです
No.541328そうだねx5
51420 B
この唯一輸入されたものの「行方不明」となったIJN所属のJu88について、同機の
担当者だった飛行実験部所属の高岡迪さんという方が語られておられるところによりますと、実際の所購入したJu88はすでにその時点では旧式の機材と化していて、「銀河」の設計にはそれほど参考にならなかったそうですそれでも技術先進国ドイツの機体とあって装備品の品質は素晴らしく、航法用計器などを取り外して別に研究対象にしていたそうなんですが、昭和17年8月18日のこと、機銃座の視界や操作性の検討の為、このJu88に空技廠の技術士官さんらが乗り込み、木更津飛行場を離陸したんですとか操縦は高岡氏の後輩の田淵初雄大尉、「銀河」試作機の初飛行もこなした熟練者であったんですが、折悪しく離陸後雷雨を伴う不連続線が横須賀地方を北から南に通過し天候は極度に悪化、やがて回復した後も、Ju88は遂に帰投することなく行方不明になってしまったんだそうで
No.541329そうだねx5
72895 B
なにせコンパスにいたるまで重要な航法計器を取りはずしていたとあって、悪天候
を回避するうちに陸岸を見失い、燃料切れで海上に不時着水したものと推測されたそうなんですが、1週間の捜索も空しく生存者を発見できなかった原因について、高岡氏は「田淵君以外は、Ju88の天蓋の開け方を知らない。洋上に不時着したとき、田淵君が気絶したか何かで全員脱出できず、そのまま海中に沈んだのではないか」…と推測されておられましたり因みにJu88の操縦マニュアルによると、同機で不時着水する際には、前もってキャノピー後部を投棄し、救難用ディンギーを放出しておくよう定められているようなんですが、いつか木更津沖の太平洋のどこかの海底で実機が見つかれば、実際田淵機の乗員さんたちが助からなかったのが、高岡氏の推測する脱出時の障害によるものか、それとも他の要因によるものだったのか、分かる日が来るかも知れませんですねえ…
No.541344そうだねx2日米開戦前のバトルオブブリテンでデビューした機体だしねえ
古くさく見えても仕方ないというか、当時の戦中の進歩のスピードが速すぎるんだよね・・・
No.541345+>バトルオブブリテン
当時のドイツ軍爆撃機の中ではもっとも高速であったのを生かして、飛行場あるいはレーダー基地のような重要目標へのピンポイント爆撃みたいな任務に就いていたとか
急降下爆撃能力もこういう使い方なら役に立ったんでしょうかね?
No.541347+北朝鮮の部隊になんかそんなのがあったような
No.541348そうだねx4>なにせコンパスにいたるまで重要な航法計器を取りはずしていたとあって
そんな状態で飛ばしちゃ駄目だよ…
No.541349+
69176 B
>古くさく見えても仕方ないというか
最終形
No.541379そうだねx1ワルサーP88は?
No.541397+N88・・いやなんでもない
No.541398+
488633 B
本文無し

No.541409そうだねx4
64859 B
WW2中ドイツと連絡をとるために欧州に派遣された日本潜水艦を取り上げた、吉村
昭せンせいの「深海の使者」という本に、1944年にロリアンに入港した伊号第29潜水艦の話も出てくるんですが、ビスケー湾まで到達した同潜水艦を海上で出迎えてくれたドイツ海軍の護衛部隊には、水上艦艇だけでなく「JU88型重戦闘機」が含まれていたそうです前後左右を独駆逐艦に囲まれた伊29は、全速力の水上航行でロリアン港を目指し、その過程で数度エゲレス空軍機の攻撃を受けたものの、護衛艦艇の対空砲火およびJu88機のエアカバーにより無事入港できたそうなんですが、「戦闘でドイツの指揮官機が銃撃を浴びて撃墜され、指揮官も戦死した」…んですとか
No.541410そうだねx4
35517 B
当時、ビスケー湾上空で味方Uボートにちょっかいをかけてくる連合軍哨戒機に
対抗していたのは、Ju88の戦闘機型Ju88(C-6)を装備する、第40爆撃航空団の内の第Ⅲから第Ⅴ飛行隊が主であったそうなんですが、当日実際に伊29潜のエスコートに当ったのは同じくJu88・C-6に機種改編して、第40爆撃航空団と協同作戦に従事していた第1駆逐航空団・第Ⅲ飛行隊の所属機であったとのこと(8機)交戦した相手は英第248及び157スコードロン所属の「モスキート」双発戦闘爆撃機であったようで、戦死したドイツ軍指揮官というのはローター・フォン・ヤンソン=サン、かつてはスペイン内戦にもいわゆる「コンドル軍団」所属のBf109搭乗員として参加している古参のパイロットであったようなんですが、この日同乗者2名の方々と、愛機と運命を共にされておられるそうです
No.541411そうだねx4
242803 B
伊29潜水艦に便乗していた、田丸直吉さんという海軍技術士官さんの手記に依ると
「敵爆撃隊の襲撃を受け(略)本艦も対空戦闘配置について機銃射撃で応戦した。上空直衛の戦闘機隊は、彼らを邀撃して華々しい戦闘場面を展開した」「20分ばかりの戦闘で、この間に、爆弾は右方護衛駆逐艦の艦尾後方に1発落とされただけで、爆撃機隊は退避した。しかし、残念なことにこの空戦中、小隊長機が被弾し、小隊長(略)が戦死してしまった。彼らには後日、日本から勲章が贈られ、遺族の方々に鄭重な弔意が伝えられた」…とのことなんですが、伊29潜が無事到着したのには、こうしたJu88「戦闘機」部隊の奮戦も、一役買っていたということみたいですなあ
No.541418+夜間戦闘機だけでなく普通の昼間戦闘機仕様もあったのね
さすがに単発戦闘機相手は厳しそうだけど・・・
No.541423+もしドイツにP-38に匹敵する高性能長距離戦闘機があったら
戦局に大きな変化があったかもしれないよね?
No.541433+
18745 B
ベルギー軍M-88フィールドパンツ

No.541434+
18969 B
本文無し

No.541465+
127231 B
本文無し

No.541471そうだねx3 167940 B第40爆撃航空団第Ⅴ飛行隊がJu88C-6機で上げた連合軍機の撃墜戦果は確認できるものだけでおよそ109機、大して第Ⅴ飛行隊側は88機を空戦で失っているそうなんですが(他に事故損失が26機)、その中身はウェリントン、ホイットレーのような双発爆撃機から、モスキート、ボーファイターといった双発戦闘爆撃機、更にはサンダーランド飛行艇やB-17・24、ハリファックスと言った4発の「大物」機まで様々な機種が含まれていたそうでして、連合軍対潜哨戒機にとっては実際カナリ厄介な相手であり、逆にUボート部隊には実に頼れる頭上の戦友であったようですJu88で11機の撃墜スコアを記録している、アルブレヒト・ヨハン・ベルシュテット=サンなどの場合、その中には2機のホイットレー、2機のウェリントン、1機のボーファイター、1機のハリファックス、1機のB-24、1機のモスキート、1機のサンダーランド飛行艇が含まれるそうなんですが、機種不明の1機を除いた最後の1機のみは軍用機でなく、民間航空会社のDC-3旅客機であったんですとか
No.541472そうだねx5 252648 BこのDC-3は英国海外航空(BritishOverseasAirwaysCorporation:BOAC)の所属機で、エゲレスのウィッチチャーチ空港とポルトガルのリスボンを結ぶ定期便であり、中立国ポルトガルを尊重する枢軸側の姿勢から戦中も運航を続けていたそうなんですが、1943年6月1日、ビスケー湾上空でアルブレヒト=サンの機を含む8機のJu88の編隊と遭遇したところで空戦となり撃墜され、乗客乗員全員が亡くなられているんだそうでその中には著名な映画俳優のレスリー・ハワード=サンなどもおられたそうなんですが、同機の撃墜は直後から大変な騒動を引き起こしたそうで、例えば当時北アフリカにいた英国首相チャーチル=サンの回顧録には「私が北アフリカにいることは全貌報道されていたので、ドイツ側は特に注意を払っていたので、ドイツ側は特に注意を払っていたが、そのために私が大いに心を痛める悲劇が起った」
No.541473そうだねx5 20816 B「定期の商業機がまさにリスボン飛行場を出発しようとしているとき、一人の葉巻をくわえた太った人物が機に歩み寄ったため、てっきり(略)ドイツの諜者は私がこの機に乗り込んだと合図を送った、このような旅客機は過去数か月間なんらの妨害も受けずにポルトガルとイギリスの間を往復していたが、ドイツの戦闘機が直ちに出動の命を受け、この無防備の旅客機は無残にも撃墜された」「ドイツ人の残忍さは、かれらの諜者の間抜けさかげんとまさに好一対だった。大英帝国の方策を一手に握る私が、無防備で護衛機もつかない旅客機に乗り込んで、しかも白昼リスボンから帰国するなどと想像する事こそあり得ないことなのだ」「われわれはもちろんジブラルタルから夜に入って海上を大迂回して、何事もなくイギリスに着いた。運命のはかり知れない作用のお陰で、他の人々に起ったことを知るにつけても、それは私にとっては、まことにいたましいショックだった」…なんて有りましたり
No.541474そうだねx4 67802 B他にも戦後になっても・実はチャーチル=サンではなくレスリー=サンが標的だった・レスリー=サンはあえてチャーチル=サンの身代わりとなった/された・レスリー=サンは英国の秘密特使として、スペインなどとの交渉に当っていて標的となった・英国のプロパガンダ映画に出演していたレスリー=サンの影響力を危険視したゲッベルス宣伝相が暗殺を命じた・英国は暗号解読でドイツが同機の撃墜を企てていることを知っていたが、機密保持のため黙殺した…等々、同機の撃墜については様々な説が唱えられ続けているそうなんですが、実際のところ撃墜された旅客機は以前にも数回独軍機に「誤射」される事態に遭遇しており、またJu88の編隊は、当初は洋上で味方Uボートと会合し、その上空掩護に当るために出撃していたこと、編隊長が攻撃途中で民間機と気付き攻撃中止を命じていること、帰還後夕刻のラジオ放送で、初めて自分たちが撃墜した機にレスリー=サンが乗っていたことを知ったとする独パイロットの証言などからも、撃墜はあくまで偶発的なアクシデントであった可能性が高いようです
No.541475そうだねx5 144814 Bもっとも、仮に独側の諜報レベルがチャーチル=サンに馬鹿にされるレベルではなく、その行動の詳細を正確に掴んで、レスリー=サンではなく首相の乗機の行程にJu88の編隊を待ち伏せさせることに成功していたなら、あるいはJu88「戦闘機」はアドミラル56の乗る1式陸攻を撃墜したP-38を超える、「大物食い」に成功した機体として、戦史に名を残すことになったかもしれないですなあ
No.541485そうだねx3銀河の機首に20mm機銃、4門装備したらコンソリやプライバデイア狩とかできなかったのかな
No.541487+>銀河の機首に20mm機銃、4門装備したらコンソリやプライバデイア狩とかできなかったのかな
単発戦闘機のが良さそうだけど長距離洋上哨戒ならやはり双発機になるのかな
JU88も元はそんなに足の長い機体じゃなかったけど、戦闘機型なら燃料タンク増設とかしてたのかな?
No.541503そうだねx1二式陸上偵察機が機首に1門20mm機銃を残していて、ラバウルを発進してソロモン海を偵察中にP-38編隊を発見して後方から一撃で撃墜した事案があるから
機首に固定した機銃は命中率が良いんだろうね

13試陸上戦闘機の失敗の大半は2連x2砲塔の油圧操作遠隔機銃の重量過大が原因だからなあ
No.541522+>単発戦闘機のが良さそうだけど長距離洋上哨戒ならやはり双発機になるのかな
正直、こういう分担はbf110とかで良くない? って思う。
No.541547そうだねx5
96916 B
独ハインケル社の創設者エルンスト=サンの回想記に、ライバル社ユンカースの
ベストセラーJu88に纏わる話も出てくるんですが、曰く「1938年(略)ウーデット(※当時独空軍技術局長)はこんなことをいった。『将来は多発爆撃機などなくなるね。急降下爆撃のできないやつはだめなんだ。He-111は最後の水平爆撃機。中型の双発機でも1トンの爆弾を急降下で目標に叩きつければ、3ないし4トンの爆弾を水平飛行で不正確に投弾する4発巨大機と同じ効果をあげられる』『高価な大型機は不要。中型シュトゥカの何倍も資材を食う。ユンカースがそういうやつをはじめて造った。Ju-88。4発機1機分の資材で2、3機造れる。それでイェショネクも夢中になってるよ。この大型シュトゥカなら総統の要求通りの数をそろえられる』」
No.541548そうだねx5
42970 B
「当時まだ空軍参謀本部作戦課課長だったイェショネクがウーデットとともに、
ヒトラーの要望の爆撃機数をそろえるべく考え出した案を知ったのは、このときがはじめてだった」「そのころ私のところではHe-177と呼ばれるべき新開発機の青写真が完成しつつあった。1年ほど前航空省から注文のあったもの最高速600キロメートル(略)2トンの爆弾ないし魚雷を積んで3600キロメートルを(略)飛ぶというのが条件(略)そのころのドイツ双発爆撃機の行動半径は400ないし500キロメートルだからすごいものである」「ことはヴェーファー(※空軍参謀長)の時代にさかのぼる。彼の持論は──のちに正しいとわかったのだが──もしヨーロッパに戦争がおこるものなら、英国はその伝統的均衡政策からドイツの敵となるだろう、というものであった」
No.541549そうだねx6
107187 B
「ドイツ海軍の弱体を知っているヴェーファーは(略)英本土全域を攻撃できる
だけの距離を大量の爆弾を積んで飛べる爆撃機を要求したのである(略)その目的には4発大型爆撃機でなくてはならない」「ウーデットが4発重爆不要論をぶったとき、私がすぐHe-177のことを考えたのは当然である。『で、He-177は?4発重爆に興味がなくなるというのなら、177の今後の開発は?』ウーデットはつかのまそわそわしたが、『イェショネクと参謀本部だがね、そういうものには使い道がないと思ってるらしい。英国と戦争すると考えてるやつはいないんだ」『あるとすればポーランドかチェコスロヴァキアが相手だな。総統は戦火がヨーロッパ大陸の外へ出るのを許さないだろう』
No.541550そうだねx6
113520 B
『それなら中爆で充分だ。航続距離も爆弾搭載量もあまりいらない。それだけ急
降下爆撃の性能が良くなくちゃいかんが、新型Ju-88がそれだ。われわれの資源でも相当のお望みの数はそろえられる」『国内資源で最大効果をあげなくちゃいかんのでね。それには急降下しかない…。それに、Ju-88を将来の標準爆撃機にするのはもう決まったことなのだ』」「ウーデットの言葉が正しければ、ヒトラーの要求を充たすためと同時に、戦争はイギリスが相手ではなく最悪の場合でもヨーロッパ大陸内で行われるであろうというヒトラーの予言を信用し、ドイツ空軍は急降下能力を持つ中型爆撃機だけを生産することに決定したのである。500キロメートルというその行動半径は大陸の隣国相手の作戦なら充分だが、イギリス空襲には不足だし(略)イギリスが局外に経ってくれるという前提条件どおりにならなければ、これが破局につながることは当然であった」
No.541551そうだねx6
61978 B
「1938年秋、コッペンベルク(※ユンカース社トップ)はゲーリングから、空軍標準
爆撃機としてJu-88を大量生産する全権を得た。『スタートし、下級的速やかにJu-88の大部隊を造られたし…』とゲーリングは結んだ」「この全権がコッペンベルクの強引な性急さのため、もろもろの虚構のため(略)イェショネクとゲーリングがヒトラーに約束するのが早すぎたためもあり、Ju-88が完全に完成していないうちに出されたことは、いろいろと語られてきた」「それから1年以上たった1939年の末になっても、Ju-88無数の欠陥のため(略)たったの69機しかできておらず、引退するはずのHe-111が生産をつづけなくてはならなかったのである」「Ju-88の部隊配備が順調になったのは、1940年の後半(略)そのころになっても使える急降下・夜間飛行用照準器をもたず、ドイツ各工場からかきあつめた工員により(略)整備されなくてはならなかったことは、誰でも知っている」
No.541552そうだねx5
119642 B
「こういったことはすべて、ドイツ空軍の破局へ舵をむけるものであった。とはいっ
ても、中型爆撃機としてJu-88が後には優秀な機体となったのは事実である。Ju-88は(略)誤てる決定のシンボルになっただけなのである」…なんてありましたりあくまでハインケル=サン個人の回想記であること、また商売敵のユンカース社(特に強引なコッペンベルク=サン)のやりかたについての言及であることは考慮に入れる必要があるかとは思いますが、それでも創設初期のドイツ空軍が国家の限られた懐事情とその中でちょび髭おじさんの要求を満たすのに悩んでいたコト、また総統だけでなく空軍上層部全体として将来直面する航空戦の状況を楽観視していたのは他の史料でも良く取り上げられるハナシですし、それこそがJu88が(わが社のHe177をないがしろにして)独空軍の次期主力爆撃機に決定された理由だったのだあ!というのは、いかにも当時そうした方々に振り回されたヒコーキ屋さんらしい、同機への見方ではあるんじゃないですかしら…
No.541558そうだねx4というても重爆による水平絨毯爆撃戦法も米英みたいに四発重爆アホほど数作れる国力あってのもんだからなあ
出来るだけ無駄弾を作らない方法を選ぶ、ってのも思想的に間違いではないんだが・・・
No.541593+He177も急降下爆撃能力求められたせいで開発と配備が遅れたしねぇ
No.541594そうだねx1航空機には素人の総統閣下でさえ、
「四発大型機に降爆させろって正気かキサマ」
こう仰せられたのに「出来る! 成せばなる!!」とゴリ押しした降爆教教祖の大先生は自殺しちゃいましたね・・・
No.541615そうだねx4
90237 B
航空戦史家のR・ムラー=サン著の「東部戦線の独空軍」によると、
「(※He177の配備の遅れにより)第Ⅳ航空兵団は1944年初めに、1941年の対ソ戦開始の時と基本的に同じ型の爆撃機によって、攻勢作戦の態勢を整えなければならなかった。ハインケルHe111-20とH22はこの旧式爆撃機の最も新しい型であり(略)改良されていた。しかし兵団のHe111の大半はもっと古いH-6、H-11、H-16だった。ユンカースJu88はHe111より新しい型だが、この兵団の中で装備しているのは2個飛行隊だけだった。ドイツ空軍の航空兵器局は戦局に影響を与え得る時期に、現用機と交代する新型の中型爆撃機を量産にまで進めることができなかったのである」「1943年末から1944年初めにかけての航空機生産の状況では、近い将来に兵力を拡大する(略)見込みがないことは明らかだった。1943〜44年の爆撃機生産は損失の補充にも足りなかった」
No.541616そうだねx4
815600 B
「この時期、ドイツの航空機工業は膨大な生産量増大を実現したが、生産拡充は
ほぼ全面的に本土防空のための昼間戦闘機と夜間戦闘機に向けられ、爆撃機の生産増はほとんどなかった」…そうです実際、当時激化するエゲレス空軍の夜間空襲を迎え撃つ独夜間戦闘機隊の主力は、レーダーや”シュレーゲ・ムジーク”のような夜戦装備の搭載に余裕のあるJu88に移りつつあって、1944年に生産された夜戦型のJu88は2千518機に及び、Bf110の1400機の1.8倍に達しているんだそうで要はJu88に関しては夜戦型の生産が優先され、爆撃機型が割りを食ったということみたいなんですが、東部戦線での爆撃機戦力拡充を求めたルドルフ・マイスター=サンなどは、航空機生産相エルハルト・ミルヒ=サンに
No.541617そうだねx4
90987 B
『我々は皆、一本の大枝の上に座っている(略)その大枝を英国人どもは鋸で切ろ
うとしている。私はここ本国にいて、鋸の刃音が聞こえてくる。マイスター、君はずっと遠くにいるから、その音が聞こえないのだ』…なんて叱られたんですとか更に、結果的に東部戦線での爆撃隊の活動を実質的に停止させたのもまた、これらの独本国への連合軍の猛爆撃であって「第Ⅳ航空兵団を解体に追い込んだのは、1944年5月12日に米陸軍航空隊(略)がドイツの合成燃料生産施設を攻撃の主目標とすることを決定し、これによって起こされた燃料危機だった」…そうで、ようやく東部戦線に回されてきた長距離重爆He177も、一回の出撃で6トンの燃料を消費する大食らいとあって、僅か1ヶ月ほどで作戦行動不能に陥ってしまったとのこと
No.541618そうだねx5
101507 B
それでも、活動不能に陥った通常型爆撃機部隊の多くが解体された後にも、ソ連
中枢の戦略目標をなんとか攻撃しようという企てが幾つも試みられたそうなんですが、その一つが無人で飛行する爆装Ju88そのものを弾体とする「ミステル」の使用計画があったんだそうで「ミステル」の作戦可能距離は、「母機」の戦闘機の航続距離そのものになりますので、およそ1500kmというある意味本来のJu88の能力を超える「長距離爆撃」が可能とあり、東プロシアの基地からモスクワ─ヴォルガ河上流地区の発電施設を狙う為、1945年初頭にかなり熱心に準備が進められていたそうです結局諸事情状況の変化により、作戦は実施されずじまいに終ってしまったそうなんですが、長距離爆撃機なんてイラナイ!という思想の申し子だったJu88の最後の任務が、使える長距離爆撃機がない故の苦肉の策になっていたかもしれないというのも、ちょっと皮肉な感じがしないでもないですなあ