…No.4050115+ 渡辺さんが3月2日放送回、青池さんが同9日放送回、新井さんが同16日放送回に登場する。各日午後10時に放送。 浦沢さんは、「マンガ家は一人の世界で描いているから、ほかの方がどうやっているのか全然分からない」といい、「漫勉」で多くの作家の制作の裏側を見ることで発見したことも多いという。なかでも印象的だったのは、「うしおととら」などで知られる藤田和日郎さんの「ホワイト(修正液)の使い方」だと話す。藤田さんは、下書きをほとんどせずにペンを入れ、そこに何度も何度もホワイトを入れることで、線を彫りだすように描いていく。 「あんなにホワイトを塗ったら、時間がたつとひび割れてきますから、彼の原稿は経年変化にはもたない。何度も消すのは、ほとんどデジタルのやり方なんです。藤田さんこそ、デジタルでやったらどんなにラクなんだろうと思いました。僕らアナログでやっている人間からすると、ホワイトは限度があるので、1、2回ホワイトをかけるのが、修正の限度であると思っている。彼の場合、4、5回塗っていますから。デジタルなら容易なことを遮二無二アナログでやっている、この面白さが作品に表れていますよね」 |
…No.4050117+ 前シリーズでは、「イノサン」シリーズで知られる坂本眞一さんも登場しており、フルデジタル作画の舞台裏が明かされた。 「坂本眞一さんの作画風景を見ると、あれは映画館で見るクオリティーなんですよ。壁画のようなものを描いている。巨大な画面で見ても見劣りしないようなものをデジタルで描かれている。マンガを映画館で鑑賞するような時代が来る可能性もある」 アナログとデジタル。マンガを描く側も見る側も、その両面がある中で、浦沢さんは、今マンガ界が「過渡期にあるんじゃないか」と語る。 「読む時も、描く時も、デジタルというものが相当マンガ界を変えてきている。マンガ家では、アナログにこだわる方も多くて『スクリーントーンがなくなったら引退しようかな』という方もいる。逆にデビューの時から紙に描いたことがない人もいる。僕も自分の作品で最近電子書籍を解禁しましたが、マンガを読むメディアをこれからどうするのか。もしかしたら、今あるタブレットのようなものでは収まり切らない世界かもしれない」 https://mantan-web.jp/article/20220223dog00m200010000c.html |