…No.598081+(略) 藤岡教授らは2013年、国内最大級のレーザー装置である激光XII号レーザーを「キャパシター・コイル・ターゲット」と呼ばれる磁場発生装置に当てることで、微小な空間と短い時間内に1000Tを越える磁場を発生できることを報告しており、今回の実験では、この強磁場発生法を用いて、実験室内で200Tの磁場を発生させ、その強磁場下でのレーザー核融合プラズマの挙動を調べることにしたという。 (略) その結果、200Tの磁場の印加により、高温プラズマから周囲への熱エネルギーの損失が抑制されることでプラズマの温度が上昇することが判明したほか、温度上昇に伴ってプラズマの変形が大きくなるという負の側面も確認されてという。ただし、この流体力学的不安定性の成長が増大する効果が発現する条件が、主にプラズマの温度とサイズ、そして磁場の強度によって決定されることも突き止めたとしており、これらを活用することで、磁場とレーザー核融合方式を組み合わせた新しい核融合方式の発展が期待されるとしている。 (引用ここまで) |