…No.507859+ その10年前にあたる2011年ごろ、筆者は日本の大手ゲームメーカーと元請けの制作会社から「金は出すからイラストレーターを集めてくれ」という話をきっかけに、多くのソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)に関わることとなった。ソシャゲがフィーチャー・フォン(いわゆるガラケー)からスマートフォンに移行する過渡期、原稿料もディレクション費も十分な額だった。彼らイラストレーターの中には大手出版社で人気漫画家になった者もいるし、いまも一線で活躍する者もいる。いずれにせよ、みなソシャゲバブルの恩恵にあずかった。 しばらくして一部の代理店や制作会社からの遅延や未払いが起きた。2012年に消費者庁からコンプリートガチャ(コンプガチャ)に対して指導が入り、さらに2016年に表面化したガチャの確率操作問題も影響したのだろうか。「差分10パターン込みで10,000円を100人分、今月中」という誰も請けないだろう仕事も来るようになった。「ディレクション料は払えないから(イラストレーターの)原稿料から抜け」という会社もあった。当然断った。 |
…No.507860+ やがて聞いたこともない代理店やエージェントも間に入るようになった。どの業界もそうだが、いつも見ず知らずの誰かが間に入って、何もしないでお金を抜いていく。 日本人は安くて助かります 「厚塗りはとくに人気です。このクオリティで仕上げるクリエイターは(中国に)少ない」 そんな中で増えた中国人からの依頼だったが、彼らは十分な資金と制作期間を有していた。当時の中国では油絵の具を厚く塗り重ねたような色彩の立体感がある厚塗り(美麗塗りとも)が人気だった。そのころ日本でヒットした『聖戦ケルベロス』などの影響もあったのだろう。お金はきっちり支払われた。 「それにしても安くて助かります。日本人は素晴らしい。なぜ安いのですか」 |
…No.507861+ 若干高めに提示してみたが、彼らはそれでも安いという。別の中国のエージェントなどはこちらが驚く金額を提示してきた。とにかく彼ら中国人が口をそろえるのは「日本人は凄い」そして「日本人は安い」だった。イラストレーターの中には「こんなに貰っていいんですか!」と言う人もいた。他社でどれだけ中抜きされていたのだろう。金はどこに消えたのか。 断っておくが、ここで問題にする「中抜き」とは本来の直接取引の意味ではなくピンハネ、中間搾取の意味の「中抜き」である。2000年代の派遣問題あたりからこの意で使われるようになったが、業界の隠語としては古くからある。またソシャゲもピンキリ、近年では徹底した内製化でクオリティの維持と制作の透明化を図っている日本企業もある。あくまで本稿の本旨は現場に金が回らない「中抜き」と、それによる国際競争力の相対的な低下にある。 |
…No.507862+実家が金もってて、かつ寄生できる人生じゃないとアニメーターなんか不可能とか マジ狂ってる |
…No.507863+アニメ版『ジョジョ』の総作画監督が指摘「Netflixで制作費が増えても、現場のアニメーターには還元されない」 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2006/25/news013_2.html どこかで消える製作費 |
…No.507878+ゲームでもそうだな |
…No.507882そうだねx1クリエイティブの仕事は全部時間と手間がかかるんだよ。 ビジネスサイドの人はその現場の苦労を知らないし知ろうともしない。 だから営業と現場はどこの会社でも仲が悪い。 それはアニメだけでなくゲームもソフトウェア会社もな。 デザインの世界でもな。 |
…No.507902そうだねx1安くても受けてしまう人がいると成り立ってしまう |
…No.507924+もらってる金以上の事をやってるからな |
…No.507930+アニメとか今どきキモオタしか見ないようなの作って仕事にしようとすりゃ仕方ないだろ |