【山口敬之】最新現地レポート:変わり果てたアメリカName
名無し20/12/30(水)21:46:02 IP:111.108.*(enabler.ne.jp)No.3871646+
10日17:20頃消えます
かつてない混乱をきたしている米国大統領選。そのさなか、米国をだれよりも知る筆者がアメリカへと飛んだ。 そこで目にしたのはかつての強きアメリカではなく、修復不能とも思える分断に向かう傷ついた大国の姿。渾身の現地レポートをお届けします。
◎驚きのワシントンDC:首都の惨状に愕然
1年ぶりに訪れたワシントンDCは、かつて私が暮らし、働いた時とはまるで違う街に変わり果てていた。
通い慣れた大通りも、石づくりの大きな建物が形づくる首都らしい街並みも、地下鉄の排気口から立ち上る湯気も、車窓から見る外見は何も変わってはいない。
しかし、ひとたび自分の足で街を少し歩き回ると、街の纏(まと)う空気が以前と全く変わってしまっている事がすぐにわかった。ホワイトハウスや連邦議会、ワシントンモニュメントなどが醸す、世界で唯一の超大国の首都の、ある意味で「傲慢(ごうまん)な佇まい」や「他所者を寄せ付けない気高さ」のようなものが、すっかり消え失せていたのだ。
…No.3871647+ 代わりに街中を覆っていたのは、何かに怯える小動物のような、姑息な息遣いだった。華やかなポスターやテレビスターの笑顔で道行く人を誘っていたはずの銀行や商店のショーウィンドウの多くが無粋なベニヤ板で覆われ、平日の午後だというのに、入り口は固く閉ざされ、ドアノブに掛けられた「sorry, we are closed」という札が風に揺れていた。
かつての職場から歩いて5分程の、ホワイトハウス北側の入り口に面した通りを訪れてみたが、大きな金属製のメッシュの塀で塞がれ、車はおろか歩行者も立ち入ることができなくなっていた。
この通りから、小さな公園を挟んで1本北のT字路が、この夏有名になった「Black Lives Matter」プラザだ。公園の北側を東西に走る通りのホワイトハウス側は、やはり金属製のメッシュ板でブロックされている。そこには、トランプ大統領を罵倒する無数の看板が結え付けられ、黒人のグループが大声を挙げては通行人を威嚇していた。
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