ニュース表7@2021年01月ふたば保管庫 [戻る]

中国や韓国に都合の悪い事実を強引に批判する人たち ストローマン論法はやめよう(2)Name名無し20/12/30(水)21:24:20 IP:111.108.*(enabler.ne.jp)No.3871619+ 10日17:00頃消えます  先の戦争について、日本の歴史教科書と異なる見方を示すと、たとえ根拠(公文書)を明示していても、「歴史修正主義者」というレッテル貼りをされるということは前回ご説明しました。この場合の「修正」は良い意味ではなく、「歪曲」というニュアンスで用いられています。

 ちなみに、私に歴史修正主義者とレッテル貼りする人は、さらに私が安倍元首相の支持者だと決めつけてもいました。

「有馬は歴史修正主義者なので、同じ歴史修正主義者の安倍を支持している」ということのようです。これは、論理のすり替えというよりは、論理の飛躍と言うべきでしょう。ちなみに、私は、安倍元首相が、国会の議席の3分の2を得ていながら、8年間もの長きに亘った首相在職期間に憲法改正に踏み込まなかったことを非常に残念に思っています。

 さて、こういう批判者たちは、私が著書(『歴史問題の正解』)で指摘した南京事件についての次のような記述も当然気に入りません。
No.3871620+「GHQは原爆死没者の数にあわせて南京事件の犠牲者の数を増やした。事実、占領軍が日本国民に当初行っていたプロパガンダでは、〈南京の暴行〉の〈被害者〉を2万人としていたのを極東国際軍事裁判では〈死者〉20万人とした。これはGHQのプロパガンダ指示書に〈広島と長崎への原爆投下を残虐行為だと考えている日本人の感情に対抗処置をとらなければならない〉とあり、それを実行したのだ」

 これに対して、ネットメディアには「中国は、もともと40万人とか30万人と主張していたので、原爆犠牲者の数にあわせて南京事件の犠牲者の数を水増ししたというのは嘘だ」という反論が匿名で出ました。これも明らかにストローマン論法で、とくに「すり替え」というカテゴリーに入るものです。

 私は「GHQが日本人の原爆投下に対する感情に対処するため南京事件の被害者の数を膨大にした」と公文書に基づいて指摘しているのですが、この反論は「中国はもともと30万人から40万人を主張していたのだから、原爆犠牲者の数にあわせて増やしたというのは嘘だ」としています。つまり、GHQと中国をすり替えているのです。
No.3871621+ 参考のために言っておきますと、極東国際軍事裁判で証拠採用されたスマイス報告書は、南京市内で「兵士(日本兵と国民党兵)によって殺害された死者」の数を2400人としています。やはり証拠採用された、ベイツ報告書でも1万2千人に留まっています。中国側の出している数字がいかに途方もないものかわかります。

 しかし、ひとたび「中国の人数は膨らませすぎである」という事実を示すと、前述のような手を使ってまで、その事実を否定する人が現れるのです。

◎主張に都合のいい記事だけをつまみ食いする手法「チェリーピッキング」

 実は、私がストローマン論法について書くのはこの記事が初めてではありません。近著『日本人はなぜ自虐的になったのか』(新潮新書)でも、「アメリカ軍の行ったプロパガンダによって日本人が自虐的になったというのは陰謀説だ」と主張する人がさまざまなストローマン論法のテクニックを使って詭弁を弄していることを明らかにしました。

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12291015/?all=1