…No.3843164+ しかし、世論に納得する向きはない。政権支持率はじりじりと落ちていった。 菅総理は事態収拾を図るべく10月16日、日本学術会議の梶田隆章会長との会談に踏み切ったものの、形だけに終わってしまう。任命されなかった理由の説明と速やかな任命を求める要望書を手渡された菅総理は取り合わず、会談後には、 「国の予算を投ずる機関として、国民に理解される存在であるべきだ」 とのコメントを発表。同会議のあり方を見直す考えを示すばかりだった。野党からは「問題のすり替えだ」との批判も噴出し、逆風が収まる気配は一向にない。 それにしてもなぜ、肝心な理由を明かそうとしないのか。さる政府関係者は、 「できるわけがない」 と苦々しい表情で言う。だが、これについてもその理由を問うと、言い渋るばかりだった。 |
…No.3843165+ そんな最中…。 「日本学術会議の件で、妙なことをやらされた。数カ月前に内調(内閣情報調査室)から指示が出た」 さる公安関係者が、こんなことを口にしたのだ。「指示」を受けて動いたのは、公安警察と公安調査庁だという。 これまで菅総理は6人の任命を見送ったことに対し、「(かつて政府が提出した法案への態度とは)まったく関係ない」と繰り返し、各学者の思想・信条によらないと説明してきた。ところが、どうやら実際は違うようだ。公安関係者が続けて明かす。 「実は『共謀罪や安全保障関連法などで政府に耳の痛いことを言った学者たちの身元を洗え』というオーダーがあった。『なんで?』という感じだった。しかし、命令は命令。あれこれ調べて報告した」 要するに、任命拒否=パージの結論が先にありきで、そのために「6人のアラを探せ」との極秘の指示が官邸から出ていたというのだ。 こうした内調の「私的な」動きは、安倍政権時代に活発化した。 https://asagei.biz/excerpt/21934 |