ニュース表10@2020年11月ふたば保管庫 [戻る]

破壊なくして創造なし 腹をくくって日本的経営に決別をName名無し20/10/31(土)20:49:00 IP:111.108.*(enabler.ne.jp)No.3843053+ 11日10:34頃消えます 冨山和彦 経営共創基盤グループ会長

 日本企業は世界経済を席巻した1990年ごろをピークに、そのプレゼンスが長期にわたって低下を続けている。欧米企業と比べてもその衰退ぶりは顕著だ。

 2000年代前半、産業再生機構において、日本最大の民間企業だったカネボウ、小売業日本一だったダイエーの再建に取り組んだ時に痛感したのは、過去の成功モデルの呪縛の強固さだった。

 紡績業から電機、自動車への基幹産業シフトや、大型総合量販店からコンビニエンスストアへの業態シフトといった環境変化がかつての「覇者」の衰退の背景にあったが、例えばカネボウは化粧品事業への多角化に大成功していたし、ダイエーもローソンを展開してコンビニ業界の成長の波に乗りつつあった。

 真の問題は、そこで「祖業」を捨てられず、その延命のために伸び盛りの成長事業を犠牲にしてしまったことだ。
No.3843054+ カネボウは繊維事業の赤字補塡(ほてん)で化粧品事業が疲弊し、ダイエーは虎の子のローソン事業を売却してしまう。

 昨年、早稲田大の入山章栄教授と私が日本に紹介した「両利きの経営」(C・オライリー、M・タッシュマン共著)がロングセラーとなっている。

 同書は、破壊的イノベーションの時代の経営テーマは既存事業の「深化」と新しい事業や事業モデルの「探索」の両立にあり、実は多くの失敗は、探索領域が成長期に入った時に、先が見えた既存事業から成長事業へと思い切り資源をシフトできないことで起きると指摘している。

https://mainichi.jp/premier/business/articles/20201029/biz/00m/020/002000c