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細谷)大変な混乱ですよね。なぜこういうことになってしまったのかと言うと、イギリスがEUから離脱すれば、経済的に大きなダメージを受けることははっきりしているのです。一方で、国民投票で出るということを言ってしまった。メイ首相は離脱をしながらも、できるだけダメージを受けない、ダメージコントロールをしようとしたわけですが、これも否決されてしまいました。ジョンソン首相はメイ首相と違って、一貫して離脱キャンペーンをしていましたから、10月31日までに何が何でも離脱して、もしできなかったら溝で野垂れ死にしてもいいと言っていました。 |
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とは言いながら、過半数の40議席は割れていますから、普通にやったらどうやっても議会を通りません。ジョンソン氏としては、「悪いのは全部EUと労働党」というストーリーにしたかったのです。悪者にして、総選挙で勝つという戦略です。自分たちはEUから離脱する最良の政策を取っているのだけれど、それをEUと労働党が邪魔しているのだと。この物語が国民に受けて、保守党の支持率が上がって40%まで行っています。労働党の支持率は落ちて、いま24%です。このまま選挙に突入して勝つというのが、ジョンソン氏の計画なのです。労働党はそれを止めるために、いろいろな方法を取っていたのですが、ジョンソン氏のペースで政局が動き始めたという感じがします。 http://www.1242.com/lf/articles/209691/?cat=politics_economy&pg=cozy |