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「ただしさ」を確認するための生贄 なぜ「おっさん差別」だけが、この社会で喝采を浴びるのか
17日20:29頃消えます いうまでもないが、現代社会は「差別を許さない社会」である。だが不思議なことに、ある特定の属性に対しては、ほとんどの人がその差別性を省みることなく、平気で差別的な言説を振りかざしている――その属性とは「おっさん」だ。

「古い価値観に固執し、過去の成功体験にすがり、年功秩序に盲従し、異質なものを受け入れない――それがおっさんの特徴だ」「この国の閉塞感や停滞感は、おっさんが政治と社会を牛耳っているからだ」など、各々が考える「社会悪」の発生源を「おっさん」に仮託している。

人を外見で判断してはいけない。所属で括ってはならない。人はそれぞれに個性があり価値がある。属性を根拠に偏見を抱き、バッシングすることは差別であり、けっして許される行為ではない――と声高に叫ばれる社会において、「おっさん」という属性をひとくくりにしたバッシングは、本来的には差別以外のなにものでもないはずだが、それが省みられることはほとんどない。

「社会に迷惑をかけるおっさん」「政治をダメにするのはおっさん」などと称して、自分たちが考える「悪」を「おっさん」に紐づけて記述することは、性差別・年齢差別だと非難されるどころか、むしろ「よく言った!」「まったくその通り!」などと大量の賞賛や共感が寄せられる状況となっている。

前時代的で時代遅れな人権感覚は「おっさん」特有のもの。セクハラやパワハラは「おっさん」が蔓延させたいまわしい陋習(ろうしゅう)。不祥事や汚職はみな「おっさん」によるもの。老害 is「おっさん」、「おっさん」is 老害――。

とにかくこの社会でなにか良くないことが起きたら、それを「おっさん」に帰責してもかまわないというような機運があることは、ちかごろとみに感じるところだ。しかし、この対象がもし「おばさん」だったとしたら、賞賛や共感が寄せられるどころか、発言者はたちまち「炎上」し、社会的生命が失われるくらいの騒動になっていることだろう。

当たりまえのことだが、「おっさん」であるからといって、すなわち社会に害悪をもたらしているというわけではない。

「おっさん」には、毎日働きせっせとお金を稼いでたくさんの税を納めている人も少なくないだろうし、家族を養うために残業や休日出勤にも耐えてがんばっている「おっさん」もいるだろう。人知れず汗を流す「おっさん」も大勢いるのだが、そうした「おっさん」も「社会悪の発生源」として誹りの連帯責任を負わされている。

あらゆるネガティブな事象の発生原因として見られる「おっさん」に同情を寄せるとともに、近い将来には自分もその「おっさん」という名の、いくらでも嘲笑したり差別してもかまわないカテゴリの仲間入りをすることにいまから恐怖を禁じ得ない。

・ 「差別を許さない社会」のガス抜き

「差別を許さない社会」は、いかなる人に対しても偏見にもとづく判断を許さず、ある人を「ほかのだれでもないその人自身」として理解することを要求する。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65751

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