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書評:「武器よさらば:地球温暖化の危機と憲法九条」
17日01:10頃消えます 「武器よさらば:地球温暖化の危機と憲法九条」
著者:パストリッチ エマニュエル
出版社:東方出版社

歳を重ねるにつれ、身に起きる出来事を淡々と受け入れつつ、困っている人を見たら手を差し伸べられる人間になりたいと思うようになってきた。世の中の色々な問題に対して意識を持って行動する必要性も感じるようになってきた。けれども現実は口で言うほど容易くはなく、問題意識を持っていても具体的に何をしたら良いかを考える事すら難しい時も多い。

私が小学生くらいの時に、夏休みの自由研究のテーマに地球温暖化(気候変動)について取り上げようとしたが、父にテーマが大き過ぎて子供には難しいから別の課題にしなさいと言われたことがある。当時、内向的な性格で、学校で殆ど友達も作らず昆虫ばかり見ていた私にとって、地球温暖化について書かれた子供向けの科学雑誌の記事は衝撃的だった。住んでいる街も水没し、暑さで飢饉がやってくるかもしれない恐怖に怯えながら眠りについた毎日だったのに、私はいつの間にかその危機感も忘れて平凡な大人になってしまった。

私にもう一度、その危機感を思い出させてくれたのは、エマニュエル・パストリッチ氏の書いた「武器よさらば」である。

気候変動(地球温暖化)とその対策、平和憲法を守るための具体策についてこの本に書いたパストリッチ氏は、いつもご自身の鋭敏な感覚に自信と信頼を持って発言し、実際に行動する方である。普通なら自分の感覚というものは不確かなもので、大概の人は迷いながらなんとなく感じた事を口にするが、氏の発言にはいつも迷いがない。彼は気候変動と核戦争が起きる脅威に対して、非常に果敢に戦っている。

日本が改憲に向けて動く今も、ゲリラ豪雨が発生し、建物が水没する被害が出ている地域がある。昨年の豪雨でも、岡山の方で家を失ったり、亡くなったりした方が沢山いる。
今、私たちに必要な「国防」とは、武器を他国から買い、イージス・アショアを配備することなのであろうか。

今必要な「国防」とは、年々過酷な暑さを記録する夏や、住む場所を失い溺死する被害者を出すような異様な豪雨に対して行う対策、すなわち気候変動に対する対策ではないのだろうか?

アメリカ人のパストリッチ氏は、大胆にも正確に、日本の自衛隊が気候変動に対応する組織になる事をも本の中で提案している。そして東アジアの国々が手を組み、未来への希望を作る事に期待している。

日本に留学した経験を持つ氏は、あちこちで戦争を起こす自国、アメリカの現状を憂慮し、加害国の人間としての責任を感じて筆を取ったと言う。彼の日本に対する理解と眼差しは、限りなく優しい。

世界中の人々が憎しみを超えて団結できるチャンスがあるとしたら、全ての生命を危機に陥れる気候変動への対策であるだろう。国防の為には武器が必要だと軍事産業の垂れ流す広告に煽られた人々が目を覚ます機会があり、世界中の軍隊が武器を捨てて気候変動の対策のために一致団結する事ができたら、それは真の平和な社会とは言えないだろうか。

若者達は、ただスマートフォンに夢中になって嫌な社会のストレスから逃れようとしているだけなのではなく、この悲劇に満ちた社会を自分達に与えた大人達が、真剣に将来の事を考えてくれるのを待っているのである。

人間が人間らしく生きていく為には、大きな犠牲と勇気が必要だと私は常々感じている。大人達が中途半端な正義を振りかざし、結局は強い者が決定しようとしている悪事を黙って見ているのを、若い人達は諦めに近い感情を持って嘆いているのではないだろうか。

彼らが武器を握らされ、国の為に命を捨てるような世の中にする事が、私達が本当に望む社会なのだろうか?

彼らが気候変動による飢饉で飢えたり、住める場所がなくなったりする事が、私達が消費し続ける社会の先にあると心配する事はタブーなのだろうか?

この本を読み進めるうちに、私自身の生活や思想について、深く考えさせられた。

「武器よさらば」は、多くの大人達が周りからの批判を恐れて沈黙してしまう、軍縮の問題や消費社会の問題について、鋭くも的確に具体的な解決案を提示する。

さっきも私よりも10歳は若いであろう女の子二人が、就職や結婚についての夢を語り、それらについて強がりを言いながら夕ご飯を食べていた。

彼女達のように夢を持ち、迷いながら必死に生き抜こうとしている若者達が、これからの社会を変えていくのである。

大学で彼女達のような若い人達を教えてきたパストリッチ氏が、私に何かを質問されると口癖のように日本語で「知りません」と笑って答えてくれるのは、ただ知らない、それだけの理由でそう言っているのではなく、これから起きる事は誰にとっても未知数であるからだろうとなんとなく思っている。

そう、私も周りの人も皆、これからの社会に起こりうる事を誰も知らない。知らないからこそ、特に今若い世代の身にこれから起きる事は未知数なのである。

私達が将来の社会について真剣に考え、行動することができるのは、今しかない事を、「武器よさらば」は教えてくれる本である。

生活に悩む人、将来に不安を抱える人、社会の行く末を案じる全ての人に読んでもらいたい。

そして私達が自分の生活について考え直し、地球環境の為に、自分達が生き抜く為に必要な事を見つけ出すきっかけになる事を願ってやまない。

河中葉

https://japanese.joins.com/article/article_photo.php?cid=210646&photo_seq=1&servcode=400&sectcode=440

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覇権主義のC国に言ってくれ

小学生が「温暖化」を人間が止められると信じるのは知識が足りないから
20歳で信じているのは人は学歴が足りないか単なるバカ
30歳を過ぎても信じている人は知能が足りない単なるバカ

しかし気象庁が最高のレベル5でいきなり「命を守る行動」とか言い出したのはほんとビックリした
要するに「勝手にやってくれwこちらはいっさい責任ないからww」ってだけ
「ゲリラ豪雨」とか「猛暑日」とか造語をバンバン作ってほんと気象庁もマスコミも気が狂っているとしか思えない