… |
さらに「30年後、ほぼ同じ人、同じ観念、同じ筋書きが再演された。ただし主人公は日本から中国に変わった」と説明。「これが中米貿易戦争の時代的背景だ。当然ながら中国は日本のコピーではなく、高度複合型のライバルだ。中米間の競争の広さと深さは日米経済戦争を大きく上回り、体力と知恵が試される持久戦になっている」との見方を示した。 中国については「立場は鮮明だ。中米間の貿易協議は相互尊重・平等・互恵の上に成り立つべきであり、我慢の限界を探ったり、これを超えたりしてはならない」と力説。「日米経済協議の日本側の代表者だった当時の宮沢喜一蔵相は、ベーカー米財務長官にペコペコ頭を下げた。日本は協議で米国の言いなりになった」と振り返った。 |
… |
孫副院長は米国による中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)排除にも触れ、米国の意図について「中国ハイテク産業の発展の阻止にある。これはハイテク産業が大国の命脈だからだ」と解説。「米国は中国の新興産業の発展を阻止しようとしているが、中国はこれを恐れず、対応する能力も持っている」と主張した。 その上で「経済戦争は陣地争いではなく、双方の殺し合いでもなく、硝煙なき駆け引きだ。中国が何度も強調しているように、協力は中米にとって唯一の正しい選択肢だ」と断言。「中米両国の発展は自国民の幸福に、そして世界経済の安定に関わる」と訴えた。 中国網は、「この夏が過ぎれば、日米貿易は駆け引きを中心とする協議の新たな時期を迎える」と論ずる別の記事も掲載した。記事は、「粘り強い日本人が容易にひれ伏すことはないだろう。日米両国の60年以上にわたる貿易摩擦の歴史により、日本人も次の事実を認識するようになったからだ。投降するよりも最後まで頑張れば、最後に笑うのは速戦即決を望む米国になるとは限らない」と論評した。(編集/日向) |
… |
中国は対策を間違えば日本の二の舞 |