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米中貿易戦争、「日米経済戦争を鑑に中国は挑戦恐れない」と中国メディア

8月23日頃消えます 中国メディアの中国網は2019年6月14日付で、米中間で激しさを増す貿易戦争について「日米経済戦争を鑑(かがみ)とする。中国は外からの挑戦を恐れない」と強調する記事を掲載した。同記事は、「中国は日本のコピーではなく、高度複合型のライバルだ」と主張する一方で、米国との貿易交渉を抱える日本に対して「粘り強い日本人が容易にひれ伏すことはないだろう」とエールを送った。
中国網が掲載したのは、吉林大学公共外交学院の孫興傑副院長による署名記事。孫副院長は「戦後、ある国の経済規模が米国の6割弱に達すると、米国が焦りを示すようになった。双方の協力はこうして苦境に直面した。米国はかつての小さな仲間を潜在的に重大な競争相手とした。これはかつての日米貿易衝突のことだ」と主張した。
https://www.recordchina.co.jp/b720482-s0-c10-d0059.html

さらに「30年後、ほぼ同じ人、同じ観念、同じ筋書きが再演された。ただし主人公は日本から中国に変わった」と説明。「これが中米貿易戦争の時代的背景だ。当然ながら中国は日本のコピーではなく、高度複合型のライバルだ。中米間の競争の広さと深さは日米経済戦争を大きく上回り、体力と知恵が試される持久戦になっている」との見方を示した。
中国については「立場は鮮明だ。中米間の貿易協議は相互尊重・平等・互恵の上に成り立つべきであり、我慢の限界を探ったり、これを超えたりしてはならない」と力説。「日米経済協議の日本側の代表者だった当時の宮沢喜一蔵相は、ベーカー米財務長官にペコペコ頭を下げた。日本は協議で米国の言いなりになった」と振り返った。

孫副院長は米国による中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)排除にも触れ、米国の意図について「中国ハイテク産業の発展の阻止にある。これはハイテク産業が大国の命脈だからだ」と解説。「米国は中国の新興産業の発展を阻止しようとしているが、中国はこれを恐れず、対応する能力も持っている」と主張した。
その上で「経済戦争は陣地争いではなく、双方の殺し合いでもなく、硝煙なき駆け引きだ。中国が何度も強調しているように、協力は中米にとって唯一の正しい選択肢だ」と断言。「中米両国の発展は自国民の幸福に、そして世界経済の安定に関わる」と訴えた。
中国網は、「この夏が過ぎれば、日米貿易は駆け引きを中心とする協議の新たな時期を迎える」と論ずる別の記事も掲載した。記事は、「粘り強い日本人が容易にひれ伏すことはないだろう。日米両国の60年以上にわたる貿易摩擦の歴史により、日本人も次の事実を認識するようになったからだ。投降するよりも最後まで頑張れば、最後に笑うのは速戦即決を望む米国になるとは限らない」と論評した。(編集/日向)

中国は対策を間違えば日本の二の舞