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ロールスロイスからトヨタへ、新天皇のパレード車
07日06:51頃消えます  【東京】5月1日に新天皇に即位する皇太子徳仁親王はロールスロイスを手放し、トヨタ車に乗り換える。

 といっても昔ながらのカローラに乗られるわけではない。海外のほとんどの顧客には知られていないが、日本最大の自動車メーカーであるトヨタには日本でしか販売していない超高級モデルがある。この車に手が届くのは皇室や企業のトップなど上流階級に属する人たちだけだ。

 車の名前はセンチュリー。市販モデルの最低価格は約17万5000ドル(約1950万円)だ。退位する明仁天皇は1990年の即位パレードの際にロールスロイス・コーニッシュを使用したが、新天皇は10月に行われるパレードでオープンカーに改造したセンチュリーを使用する。

 センチュリーのオーナーズクラブ「鳳凰(ほうおう)倶楽部」で代表を務める川原弘幸さんは、センチュリーに特別なオーラがあるのは後部座席に座る人のために作られているからだと話す。 削除された記事が1件あります.見る

 1967年発売のセンチュリーは派手好みの人のための車でも、スピード重視派のための車でもない。一台一台、手作業で組み立てるため、購入するのに数カ月待つこともある。購入者がしかるべき人物で、「反社会的組織」の一員でないことを身元調査で確認する。

 センチュリーは昨年、およそ20年ぶりにフルモデルチェンジを行った。大きな変更がないことが分かるとファンは喜んだ。

 最新モデルは自動車が登場したばかりのころはスタイリッシュとされていたウールモケットを座席に採用。革仕様のモデルもある。内装の色は黒とクリーム(トヨタではフロマージュと呼ぶ)がある。フロントグリルにある鳳凰のエンブレムは金属の塊から手彫りしたものだ。

 角張ったボディーは以前と変わらず、そのデザインは過ぎ去った時代を思わせる。さりげなく富や地位を見せることが日本のエリート層の好みだ。

 ある日の夜、東京・銀座のクラブから熊倉貞武氏が通りに出ると、白い手袋をはめた運転手が熊倉氏のセンチュリーのドアを開けて待っていた。

 熊倉氏は120年の歴史を持つ医薬品会社メディパルホールディングスの名誉会長で、センチュリーの最新モデルを発売早々購入した一人だ。「センチュリーには何十年もずっと乗っている」 そうで、最新モデルでも以前と同じように後部座席に座り、読書を楽しんでいる。

 センチュリーの車内には作り付けの靴べら用ホルダーがあり、乗客は靴を脱ぐことができる。650ドルで読書灯を設置することも可能だ。後部座席のコンソールにあるボタンを押せば、座席の背もたれが後方に傾き、前の座席からオットマン(足乗せ用ソファ)が出てくる仕組みになっている。

 座席にはマッサージ機能も付いているが、設置されているのは左後部座席のみ。車が道路の左側を走る日本では最も重要な乗客はこの席に座ることが多い。

 後部座席の乗降口は前の座席より低くなっている。センチュリーのチーフエンジニア、田辺正人氏は「着物を着た女性のシルエットが美しく見えるように」ステップを下げたと話した。

 車体の長さは5メートル30センチ余り。ピックアップトラックと同じくらいのサイズで、カムリより46センチほど長い。トヨタによると、トランクにはゴルフバッグが4個収納できる。

 米国では企業経営者向けに、さまざまな装備が整ったリンカーン・コンチネンタル・リザーブがある。オプションでマッサージチェアを設置できるうえ、ひじ掛けの灰皿など昔ながらの装備もある。しかし多くの経営者ははるか昔にセダンを卒業し、一般の自動車購入層と同じくスポーツ用多目的車(SUV)に乗っている。

 日本でもセンチュリーを時代遅れと受け止める人もいる。ロールスロイスやメルセデスに加え、トヨタもハイブリッド仕様のレクサスLS600hを投入、超高級車市場に参入した。日本など数カ国では14万ドルもするトヨタ・アルファードも発売した。レクサスが中国などアジア市場向けに発表した4人乗りのアルファードにはオプションでシャンパンボトルが2本入る冷蔵庫を設置できる。

 シャンパンを飲んではしゃぐのはセンチュリーには似合わない。しかしライバルのモデルと同じように、スマートフォン充電用のUSBポートやタッチスクリーンはセンチュリーにも装備されている。

 最新モデルは運転のしやすさにこだわったセンチュリー初のモデルでもある。これは最近の企業のトップは自らハンドルを握りたがることを示している。

 センチュリーの新旧モデルの最大の違いはボンネットの下にある。旧モデルにはV型12気筒エンジンが搭載されていたが、最新モデルは排気量5.0リットルのV型8気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドタイプだ。ただ低燃費のプリウスとは異なり、センチュリーの燃費は条件が甘い日本の試験でガソリン1ガロン当たり約32マイル(1リットル当たり13.6キロ)。米国基準ならだいたい20マイル前半だ。

 とはいっても米国のディーラーにセンチュリーが置かれるようになるわけではない。トヨタは、センチュリーは外国人には受けないとの判断から、日本以外での販売予定はないとしている。

 日本ではセンチュリーは特別な存在で、中古でセンチュリーを購入したファンのコミュニティーもある。鳳凰倶楽部のメンバーは月に一度、東京近郊の高速道路のサービスエリアに集まり、コーヒーを飲みながらお互いの車を眺める。

 トラック運転手の長谷川誠治さんはセンチュリーを運転していると、周りが気を使っていると感じる。「怖い人じゃないのと警戒される」そうだ。「みんなよけてくれるか、道を譲ってくれる」ため、スムーズに走れるという。

https://jp.wsj.com/articles/SB11808798657403134482904585271651875527376

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センチュリーは先代なら、ドライバーズカーとして選んでも良い気がする。
多分、世界で唯一、地獄を見ないで済むV12エンジンだからw

東南アジアの元首クラスへなら売ってもいいんじゃね?
中国人ならセンチュリーの価値を理解できると思うが、「最高級車」のこだわりから、やっぱり自国生産車を買うことになっちゃうわね