アマゾン中国にEC事業撤退との中国報道
7月22日頃消えます
中国のニュースポータルサイト・騰訊網に「アマゾンが中国から撤退との噂、従業員はすでに次の仕事探しに」との記事が掲載された。
自媒体(SNS上で発信するメディア)「媒体訓練営」が消息筋の発言として伝えたものを転載したもので、電子書籍と越境EC(海外製品を輸入する電子商取引)以外の業務を閉鎖するという内容だ。
なんとも怪しげな内容だが、アマゾン中国の現状を考えるとありえない話ではない。
アマゾン中国の前身は、レノボとキングソフトが出資した卓越網というECサイト。2004年にアマゾンが買収した。当時の中国EC市場はまだまだ戦国時代だったが、米eBayとの死闘を制したアリババが覇権を築く。
さらに探しやすさとスピード配送で都市部中産層を中心に人気を集めるJDドットコムの台頭、激安セールで地方都市や郊外で勢力を伸ばすピンドゥオドゥオの躍進もあり、アマゾン中国の存在感は下がる一方だ。
調査会社eMarketerが2018年7月に発表したレポートによると、中国EC市場のシェア(金額ベース)はアリババが58.2%でトップ。
以下、JDドットコムの16.3%、ピンドゥオドゥオ5.2%という並び。アマゾン中国は7位でシェア0.7%という惨状だ。