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ただ、世界の動きは早く、時代に取り残されないようにする配慮も必要だ。よい部分を残しつつ、時代の流れにアジャストするという姿勢も持たないとダメだろう。私たちは今、変革のときを迎えている」 2008年にフィデル・カストロが国家評議会議長を辞任してから、実弟のラウル・カストロが就任、2018年4月に引退したことでカストロ兄弟による統治体制が終了した。 国民にとってみれば社会主義と生活向上を願うバランスの“改良”の期間であったのかもしれない。キューバが迎えている変化とはどんなものなのか。現地取材から見えてきたその実情をひもといていく。 ■国民投票が承認されたキューバの迎える変化 キューバという国は、不思議なバランスのもとで成り立っている。革命家チェ・ゲバラ、葉巻、ラム酒「ハバナクラブ」などで日本でも知られるこの国では、1959年のキューバ革命以降、国際的にも独自の路線を進んできた。 |
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2016年の国家統計局のデータに目を通せば、実質GDP成長率は0.5%(2015年は4.4%)と落ち込んだにもかかわらず、失業率は2.0%(2015年は2.4%)となっている。中南米諸国と比較しても労働市場は安定していると言える。 このカラクリは、国家公務員制度と高い教育水準にあるだろう。ノエル・ゴンザレスさん(70)は、筆者を自宅に招き入れキューバの労働状況を熱弁してくれた。 「キューバは医療費、大学までの教育費、食料の配給といった生活に必要な出費がほぼすべて無料だ。大半の労働者は国の管理のもと公務員として働いてきたし、それは企業人もしかり。 だから、贅沢な暮らしを望まなければ誰もが人間らしい暮らしを手に入れることができる。それは生前のフィデル(カストロ)が私たちに与えてくれたものだ。 キューバ人は諸外国と比較しても決して経済的に豊かではないかもしれない。だが、培われた知的財産や歴史、徹底された教育制度により、自分たちの生き方を確立しているんだ。しかし、近年ではもう少し経済的によい暮らしをしたいという人たちが現れているのも現状だよ」 https://toyokeizai.net/articles/-/273482 |
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ヤマザキマリは経済自由化したキューバを見て何て言うだろうな |