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ちょっと昔の兵器・火器の価格スレ

4月10日頃消えます この手の話はソース等あいまいになりがちですけど、その辺はユルめに語れたらなと思います

スレ画は九六式軽機関銃
価格は一丁 1000円〜1200円程度(昭和十六年頃)

当時の米価は米俵1俵(約60kg)16円50銭
つまり一丁の価格=米俵66俵(約3960kg)程度の価格 みたいな具合でしょうか 削除された記事が9件あります.見る

>その辺はユルめに語れたらなと思います

価格を換算する算定基準は『米』で統一しておきますか?

因みに『金』とかでは如何でしょう?

>価格を換算する算定基準は『米』で統一しておきますか?
>因みに『金』とかでは如何でしょう?
一庶民にとって身近かつ一般的ではないかという、私の浅い考えで米価換算しているだけなので
換算し易ければ金でも、なんならかけ蕎麦一杯の価格でも小麦の価格でも良いかと思います。
流石に海外の兵器等の価格まで米価で表すわけにもいかないでしょうから…

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金1グラムあたりの価格は昭和十五年当時、4円61銭だったそうですので
先ほどの九六式軽機関銃の価格は金約238gと同じくらい、
現代の相場(2018年 金1gあたり約4,543円)にそのまま直しますと108万円弱になります。

米価換算(2018年 米1kgあたり46円40銭前後)で現代の価格に直すと183万円

>米価換算(2018年 米1kgあたり46円40銭前後)
米価って普通にスーパーなどで買える価格とは違うんだね
現状5kgで安くても1500円程度のはず(輸入米除く)
つまり1kgで300円ほどで、いわゆる米価の6倍以上
実際は当時もそのくらいの差異があったのかな?

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昭和16年12月に日本の陸軍兵器本部が作成した「兵器臨時価格表」がアジ歴のアーカイ
ブで閲覧可能でして、「大東亜戦争」開戦に至って、当時の陸軍で定めた主要兵器の調達(予定)価格の一覧が見られるんですが、例えば38式歩兵銃は16年度の調達価格1挺80円が臨時価格90円に、99式軽機関銃(歩兵用)が同1200円が1350円と、「戦時価格」は1割ほど割高になっておりましたり佐山二郎せンせいによれば、民間工場を含めて兵器の製造を促進するための軍側の施策、という事なんですとか

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97式中戦車なんかも14万7000円が16万5400円に「値上がり」しているんですが、コレは
武器を除く車体のみの価格だそうですので、更に97式車載重機(2025円)、97式5センチ7ミリ戦車砲(4700円)等のオプションを足したのが完成品の価格になる、ということのようですまだ「試製」が付く47ミリ戦車砲は6550円と57ミリ砲よりまた割高になるようですので、この辺りはお客様の財布の中身と御相談の上、ご料金プランを決定なさるようおすすm…(因みに当時、1300円位で買えるものを「値段の風俗史(朝日文庫)」でパラパラと探して見ましたところ、昭和15年に東京の宝石店で、良質のダイヤモンドの小売店頭価格が1カラット当たり1300円であったそうです99式軽機関銃1挺=ダイヤモンド1カラット、さてコレはお高いのでしょうかお買い得なんでしょか…w

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戦前に試作された自動小銃が六十八円
同時期の三八式歩兵銃の納入価格が四十五円米で縛るより同時期のよろず物価による比較でよろしいのでは?例えば瓶入りラムネや汽車の運賃などなど

魚雷一本で豪邸が建つと言われた当時
ミサイルや魚雷が数千万〜1億円と言われる現代
一発で下士官の給料並みの零戦の20mm機銃弾
一発で8万円のCIWSの弾や数十万〜100万円の戦車砲弾

あんまり相場が変わってなくて面白い

http://www.pmulcahy.com/ammunition/autocannon_ammunition.html
20mmが1発8万?

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零戦二一型
15万7000円程度(昭和十六年頃)機体単価平均 約6万2000円発動機  約2万6000円前後兵装及び装備品 約6万8000〜6万9000円九六式軽機に倣って金と米価基準で現代価格に無理やり直すと約1547万円(金相場基準)  約2649万円(米価基準)九六式軽機や上で紹介していただいた九九式軽機を、現代の価格に直すと今の自衛隊の5.56mm軽機関銃(200万〜230万円程度)と比較的近い価格が出た?ことを考えると当時の戦闘機や戦車は、現代兵器よりやっぱりずっとリーズナブルかもと思ったり

>「戦時価格」は1割ほど割高になっておりましたり
有志の寄付によって購入された献納機等も1割程度の割り増し価格だったそうですね
まぁ、献納機も公表された機種と実際に購入されたであろう機種が違う可能性があるとかで、実際はわからないんでしょうけど

>米で縛るより同時期のよろず物価による比較でよろしいのでは?
>例えば瓶入りラムネや汽車の運賃などなど
縛るつもりは全くないので皆さんご自由に比較していただきたく存じます
確かに瓶入りラムネや汽車の運賃等の身の回りの物の方が庶民的比較としては適切かもしれませんね
当時の庶民の年収から考えるといかに高額かがより分かりますね……

昔は戦車のほうが戦闘機より高かったようだし
レシプロエンジン積んだ昔の戦闘機はぶっちゃけ高級スポーツカーに機関銃つけてるみたいなもんだから2600万程度なのも、そんなもんかなーって感じ

>レシプロエンジン積んだ昔の戦闘機はぶっちゃけ高級スポーツカーに機関銃つけてるみたいなもんだから
よくよく考えるとおっしゃる通りですね
昔、児童向け書籍のなかでジェット戦闘機が空飛ぶレーダー付きF1カーなんて例えられていたことを思い出しますが
今の戦闘機は何と例えてよいのやら

モノの本で米の価格変動を見たけど、大恐慌の前後でこめの値段の変動がすごかったような記憶がある。
当時のエンゲル係数爆高の時代にこれは死ぬわなと思った。

かけそばの値段でよくね

金何gでも良いんじゃね?

何時の時代も珍重されてるし値段の推移のデータもよく残ってるだろうし。

上のほうにも書いたが米価は実態と乖離してるように思う。
かといって金の価格は一般人には馴染みがない。

かけそばの値段が実は安定してる

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東京でのかけそば1杯の値段が昭和15年15銭、同16年16銭ぐらいであったそーですので
零戦1機、もしくは97式中戦車1両でかけそばが100万杯以上食べられた計算になりますですな因みに現在の富●そばのかけそばが1杯300円だそうですので、「かけそば」基準で換算した場合は、零戦もチハタンは今の3億円以上の兵器という感覚になる、という事なんですかしらん

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>献納機
1932(昭和7)年4月に、富山県民より単価8万円の「88式軽爆撃機」1機がIJAに献納されているんですけれども、富山連隊区司令部内に置かれた軍用飛行機献納義金取扱事務所が、事業終了後の1932年6月に刊行した「愛国立山号 献金決算報告書」によれば、献納事業の第1回発起人会は32年1月25日、富山市役所で行われ、商工会議所会頭や連隊区司令官、富山市社会課長、町村長、小学校長など42名が参加しているんだそうで予定の8万円が集まらなかった場合は発起人で拠出することになっていたそうなんですが、幸いにも?折からの満州有事に沸く世論の中で募金活動は順調に進み、4月10日に東京代々木練兵場で命名式が行われた「立山号」が、同23日には郷土訪問飛行を行って、富山県民の方々に謝意を示した後も続いて、6月8日までに結局目標額を大きく超えて11万1437円99銭が集まったんですとか

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1932年頃のかけそば1杯の価格が10銭ほど、1機8まんえんの88軽はかけそば80万杯で、
また〇士そば換算すると「立山号」は今の2億4千万円相当、ということになりますですな一方、1941(昭和15)年までの約10年でかけそば1杯の値段は10銭から15銭と1.5倍になっているわけですが、金の価格(純金地金1グラム当たり、市中小売年間最高価格)で見ると昭和7年の2円57銭がスレ主さんの言うように昭和15年には4円61銭ですから、上昇率はかけそばよりやや多めの約1.8倍これが現代になると、1杯300円の富士□ばのかけそばは昭和15年の15銭の2千倍になっている一方、金の価格はおおざっぱに現在グラム4500円として、昭和15年の970倍以上かけそばの方が金の2倍近い値上がり率なわけですが、コレは戦前のかけそばが安かったのか、戦後のかけそばが高くなったのか、どっちなんでしょか…w

そりゃ様々な事情(情勢、需要、生産効率等々)で価値や価格は変動するからねぇ
卵なんかは現代の価値で換算したら1950年頃だと今の10倍くらいの価格になるし

>今の戦闘機は何と例えてよいのやら
翼のついたコンピュータ?

>翼のついたコンピュータ?
コンピュータっていうほど性能良いイメージないなぁ
まぁピンキリなので色々あるでしょうが

個人的には空飛ぶファミコン

昔は千円あったら家が建てられたと祖母が大昔言ってた
(昔ってのがいつ頃なのかは知らない)
機関銃一丁が家と同じ価格・・・

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なんか数字合わないなと思ったら大変恥ずかしい間違いをしていたので訂正させて下さい
九六式軽機関銃の
>米価換算(2018年 米1kgあたり46円40銭前後)で現代の価格に直すと183万円
の部分ですが正しくは 約18万3700円程度でした

加えて零戦二一型の
>九六式軽機に倣って金と米価基準で現代価格に無理やり直すと
約1547万円(金相場基準)
の部分ですが正しくは 約1億5471万円程度です。

米と金で相場計算して比較的近い額になる時点で気が付くべき案件、レスは削除せずに自戒として残しておきます

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>そりゃ様々な事情(情勢、需要、生産効率等々)で価値や価格は変動するからねぇ
1929(昭和4)年に岡山の歩兵第十連隊に丹生りした棟田博さんの手記によると、「僕の初年兵時代、アンパンは5銭で3個だった。うどんが4銭で、ほまれ(煙草)が7銭、コップ酒10銭、ビールが18銭だった(※酒保で)」…そうなんですが、「酒保の商品はなにによらず地方(※民間)の市価の半額程度であった」…とのこと1931(昭和6)年のビールの一般小売価格が大瓶1本で35銭で、「半額程度」を裏付ける感じのお値段なんですが、隊内でお菓子やオチャケが市価の半額で購入できるサービスとか、今どきでも自衛隊で復活したらなかなか喜ばれそうd(

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因みに1931年12月から33年8月にかけて、全国から集められた愛国献金約1千万円で購入
された「愛国献納兵器」の単価一覧表を、33年に陸軍省で作成しているそうなんですが、それによりますと先の88式軽爆8万円、92式戦闘機6万5千円、92式装甲車2万3700円…等に混じって、「患者輸送機」7万5千円、というのが有りましたりIJAの「患者輸送機」には数種あるんですが、「88式軽爆」よりやや安いものの「92式戦闘機」よりお高いこの機体、どうも時期的には川崎造船所が1928(昭和3)年にドイツのドルニエ社より購入した「メルクール」小型旅客貨物機を、1932(昭和7)年にIJAが譲り受けて患者輸送機に改造した「愛国第2号機」のことだと思われるんですよね

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中古の小型単発機の改造品が、新品の主力戦闘機より高価、というわけなんですが、「患
者輸送機」の発案者である寺崎義信軍医正自ら改造設計を行い、神戸川崎造船所の飛行機部工作所を指導して作り上げた同機は、正副操縦士のほか軍医・看護長各1名の搭乗が可能で、重症患者用寝台2台と、軽症者用座席2座があり、機体後方には薬品室と医療器具室、トイレと手洗い装置が設置されているんですとか更に外気を排気管マフラーに導いて加熱し、室内の保温に利用する構造であった上、エンジン音の防音にも対策を施すなど患者への負担軽減を考えた設計になっていたそうですこうした改造費用こみのと考えれば十分納得のお値段なんですが、1933(昭和7)年に命名式を終えた同機は直ちに満州へ出動、主にハルビンから奉天間の患者輸送に活躍して、約400名の負傷者を運んだと伝えられているんだそうで日本国中のおおぜいのオトーサンたちが、延べ210万本分のビールの晩酌を我慢して募金したのに等しい金額で、救われた命ということになるんですかしら…w

> No.490162
日本軍の宴席の写真とか結構残ってるけど酒はビールであることが多いよな
当時の日本でもそれぐらいビールは一般的な酒だったということか

コップ酒10銭が今より異様に高額な気がする

>日本軍の宴席の写真とか結構残ってるけど酒はビールであることが多いよな
>当時の日本でもそれぐらいビールは一般的な酒だったということか
軍隊の酒保での酒類の販売は日本酒、葡萄酒、ビール等があったが
前者2つが泥酔防止のため数量制限が課されていたのに対し
比較的アルコール度数の低いビールは制限がなかった

日露戦争以降カフェやビヤホールでビールを嗜んだ都市部出身の兵隊さんとしては娑婆を思い出させる味
地方出身の兵隊さんは戦地でビールの味を覚えたという人も少なくなかった筈

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本文無し


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本文無し


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だそうで。


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キリンビール編の「ビールと日本人」という本に、1942(昭和17)度にIJNに納入したビー
ルの総量が載っているんですが、大日本・キリン・サクラの三社の合計で7万1877石に達したそうです大びん換算で約2千万本になるそうなんですが、これは全ビール生産量の約5%にあたる量で、逆に換算すれば当時の日本のビール生産量は大びんで4億本ほど、ということになる勘定なんですが、一方でIJAへの納入は海軍向けの半分以下であったんですとか開戦当時のIJN総人員数が約32万人、IJAが約227万人ぐらいであったそうですので、仮にビール納品数をIJN2千万本、IJA1千万本で計算してこの数字で割ると、年間の一人宛のビール消費量はカイグンさんが大びん62本に対して陸サンは4本ちょっと、と言う計算に人員数でいうと約7倍の多さの陸軍より、15倍多いビールが飲まれていたわけですから、こりゃあビール好きはわが大日本帝国海軍にこぞって志願するしかな(

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因みに価格についてもやはり一般市場より割安で、昭和15(1940)年7月の財団法人海仁会、
海軍工廠共済組合の購入ビールが大びん1本41銭5厘、酒保での販売価格は上乗せされても1銭程度であったそうですので、当時の民間公定価格45銭より2〜3銭安く飲めたとの事先の「半額」より値引き率は低いんですが、艦船や外地で飲む場合には酒税がかからず更に安く飲めるという余禄もあったそうですまた15万円の零戦1機でビール大びん約35万本分というわけですが、昭和17年のIJNのビール消費量は零戦約57機分、今のキリンビールの大びんが大体1本330円ぐらいですので、×35万本の零戦は現代でいうと1機約1億1千万円…という感覚になるんでしょうかw余談ですが昭和15年に戦艦「日向」に乗艦されていた下士官さんの回想録に、同艦の「酒保長」を務めた際のエピソードが載っておりまして、前任者から引継ぎをする際、酒保物品の倉庫の在庫調査をした時の話として、

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「30区の倉庫には、明細書によると、アサヒビール3960本(165箱)、サッポロ黒ビール2
328本(97箱)、加茂鶴336本(28箱)、白鹿1524本(127箱)がある事になっており、31区の倉庫はキリンビール7800本(325箱)、日本盛1044本(87箱)、月桂冠1524本(127箱)、菊正宗684本(57箱)、三ツ矢サイダー2016本(84箱)」…なんて数字を挙げられておりましたりすでに数か月航海中の引継ぎですので当初の搭載量という訳ではないんですが、単純合計でビール類が各種合せて1万4千本以上、日本酒が各銘柄5千百本以上当時の「日向」の乗組員が約1400名であったそうなので、乗組員一人当たりの人用「燃料」搭載残量はビール10本、日本酒3.6本乱暴にビール大びん3本=日本酒1升びん=1.8リットルとして計算すると、総残量はビール8400リットル、日本酒が9100リットル以上という事になりますですなともあれビールと日本酒、両方がよく消費されていた様子なんですが、コレだけの需要があったんですから、陸サンより15倍多く貰ったってそりゃあ仕方ないですよね…ね?

長門だったかな
終戦後、アメリカ側に「軍艦にこんなに酒を積んでいるのか!」って
驚かれたの

まだ軍隊なら終戦前でもそういう嗜好食品は余裕あったのかね…?

アメリカ海軍は飲酒禁止じゃなかったっけ?今も
英国はそうじゃないけど

戦後物資不足の中でも日本のビール会社がすぐに生産開始できたのは進駐軍が大量のビールを必要としたからなんだよな
まあぶっちゃけビールって食をほとんど選ばんしな・・・

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「近代日本食文化年表(雄山閣)」によると、昭和16年12月にそれまで都市部で1本47銭だ
ったビールの小売価格が57銭に値上げされ、同じく日本酒は中等で1升2円40銭が2円60銭に値上がりしているんですとかこれが昭和20年4月にはビール1本2円、日本酒1級酒(中等酒に相当)が1升15円にまで値上がりしているそうなんですが、ビールの約4倍弱の値上がり率は6倍近い日本酒よりはまだ穏やかで、日に日に悪化していく戦況と国内の物資事情の中でも、原料がおコメで主食生産ともろに競合する日本酒よりは製品自体の減産率も低かったこともあって、比較的後半まで供給が続けられ、日本中の飲んベえさんらを慰めていたそうです…w

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そんな「大東亜戦争」も末期の1945(昭和20)年に、襲い来るアメちゃんのB-29爆撃機を
1回の出撃で5機撃墜した事で有名な黒鳥四朗さんというIJNの搭乗員さんがおられまして、その手記に初めてB-29を乗機(「月光」)で撃墜したとき、機銃故障で戦闘途中で帰投を余儀なくされた際のエピソードが有るんですが「戦闘状況と機銃故障を述べた私に、肥った身体の飛行長はきびしい言葉を並べた。『予備士官、予科練はなっとらん!機銃故障の原因が、撃針の曲がりとはなにごとだ。弾丸をむだに使って、1発いくらすると思うか。80円だぞ(略)』飛行長は指揮所に来る前に、兵器整備分隊士あたりから、使用弾数と故障原因を伝えられていたらしい(略)」「当時、少尉の本俸が75円、航空加俸90円(夜間飛行)、戦地手当37円50銭と記憶する」

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「驚くほど高価な弾丸を多量に使ったとはいえ、撃墜・撃破を果たしたのに(略)非難されて
くやしく、飛行長が帰ってから『なんで怒られなきゃいけねえんだ』と(略)憤慨しあった」…そうですこれには氏の手記の編者を務めた航空戦史家の渡辺洋二せンせいの解説が付いていまして、「日本海軍が国産化を決定する以前、昭和10年当時のエリコン20ミリFF型機銃(略)の通常弾は、1発につき約4.8ドル、邦貨に換算して20円前後だった。これは輸入品の値段なので、国産化し大量生産すれば(略)格段に安くなる。20年における80円は銀行員の初任給に等しく、インフレを考慮しても(略)中佐の言う価格は高額に過ぎよう」…とのこと

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また渡辺氏が別に黒鳥氏の戦闘について書かれた記事では、20ミリ通常弾の値段を1発10
円と記していますので、おそらくコチラが国産での20ミリ弾のお値段、という事になると思われるんですが、そうすると大体20ミリ弾8発=海軍少尉サンの月給であり、また20ミリ弾1発でビール大びん5本分(民間価格)、という計算になりますですなw民間価格でビール40本飲むと、少尉さんの月給がふっ飛んじゃうんですからその高騰ぶりが窺えるんですが、コレで計算すると黒鳥氏が初撃墜を果たした時の「月光」の20ミリ機銃弾の搭載定数が99式3号銃×3挺で300発ですので、およそ3千円、ビール大びん1500本分相手となったB-29の機体価格が1機50万9465ドルですので、大雑把に51万ドルに1ドル=4円ぐらいとして204万円、大びん100万本分以上

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黒鳥氏が「5機撃墜」を果たした夜には、20ミリの弾丸定数は400発ほどと推測できるん
ですけれども、全弾消費したとして4000円、ビール大びん2千本分対してB-29が5機で計1020万円、ビール大びんで510万本相当弾丸以外のその他諸経費含めて、世界中で当時はウン年間に渡って連日連夜、こういう凄まじい浪費が続けられていたわけですが、どうせ景気よく消費するなら、やっぱり機関砲のタマよりは酒びんの方が平和でイイですねえ…

>「近代日本食文化年表(雄山閣)」によると、昭和16年12月にそれまで都市部で1本47銭だったビールの小売価格が57銭に値上げされ、
>同じく日本酒は中等で1升2円40銭が2円60銭に値上がりしているんですとか
どんどんとビールが値上げされていく中で「ビールの泡はビールに含まれるのか?」という裁判まで起きた
結果的にビールの泡を調べた結果アルコールが含まれているので泡だらけでもビールはビールと結論が出たが
判決は1944年ともう本土空襲が始まってる頃

なお同時期に醸造数量より出荷数量に税金がかかるようになり
一本あたり3.51合(633.168ml)がビールの大瓶の量と定められ
この基準は今でも適用されている

まあ関係ないけどビールの話題なので一言叫ばせてもらう
日本はビール税高すぎだよコンチクショウ!!!
なんでビールのような低アルコール飲料にこんな高い課税してるわけ?
俺は海外もいろいろ行ったけどビールのような低アルコール飲料にこんなに高い課税してるの珍しくね?
なんせスコッチってイギリスよりはるかに離れた日本で買うほうがむしろ安い気がするしバーボンもそうだ
大して変わらんかむしろ少し安いくらいの印象だよ

>スコッチってイギリスよりはるかに離れた日本で買うほうがむしろ安い気がするしバーボンもそうだ
まあストレートで飲むやつ少なそうだから手間なんじゃね?

>なんせスコッチってイギリスよりはるかに離れた日本で買うほうが
>むしろ安い気がするしバーボンもそうだ

「税率の高低はアルコール度数の高低に拠る!
だからビールは安く、ウィスキーは高い!!」
(↑こういう税制の国家は結構ある。日本では一部の限定品を除いて
高級酒とは思われていないテキーラやウォトカが海外ドラマだと
「やったぜ!」とか「ヒャッハー!」とかいう台詞があるのはそれが理由)

なので、イギリスのパブで地元民と手っ取り早く仲良くなりたかったら
ウィスキーを奢るといいらしい。

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「大東亜戦争」の際陸軍中尉だった俳優の池部良さんの回想記に、終戦時オーストラリア
海軍の駆逐艦に単身軍使として派遣された時の思い出話が有りまして、その際相手方の艦長さんが勧めてくれたのが「オールドパー」であったんだそうなんですが、「とにかく戦争は終わった(略)祝いたいと思う。私はブリティッシュが嫌いだが、オールドパーほどうまいウィスキーが、我が国にはないから、残念だが、これで乾杯しよう」…なんて言われたそうですw因みに池部さん、かつて輸送船に便乗して前線へ向う途中、乗船を撃沈されて命からがら救助された時にも、救助船の船員さんから「オールドパー」を見舞いにもらったものの、この時は居合わせた上官さん達に先に全て飲まれてしまい、1滴も飲むことができず、ようやくここで数年振りに「オールドパー」にあり付けたみたいなんですが、ある意味敵味方で同じスコッチを飲みながら戦争していた、というお話になるのですかしら…

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因みにIJNの主計科士官だった瀬間喬さんの著作に、IJNで消費されていた「免税」の洋酒
についての記述が有るんですが、曰く「大連、青島に入港した時は洋酒(ジョニウォーカー、キングオブキングス、オールドパー等)、外国煙草(ウエストミンスター、スリーキャッスル、ケプスタン等)が免税で購入できるが、これは酒保で扱うことなく、各人の希望を各艦で纏め司令部附主計士官が総纏めをして現金で買っていた」「ただ艦船がこれら外地に行く時は、その直前の内地の出発港で酒、ビールを酒造会社から大量に購入搭載し(艦隊全部のものを岸壁に並べて積上げているのは壮観であった)、これを入港した外地に陸揚したことにして在外公館の陸揚証明をとることにより免税となったものを艦内で売っていた」…そうですやはり安くお酒を買いたい・飲みたいという向きは、もう帝国海軍に入るしかないt…(

日本でスコッチが本場より安いのは、サッチャーの圧力でウイスキーの酒税が下がったからだそうだし
ドイツから圧力があればビールも下がるかも…メルケルじゃ無理か

米はもう公定価格がないし、金は20年前から4倍に上がってるし、
大卒初任給は大卒が増えて値打ちが下がってるしで、中々
換算基準見つけるの難しいよね。

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日本人一人当たりの平均納税額で見ると、1932(昭和7)年には17円程度であったのが、19
43(昭和18)年には131円にもなっているんだそうで因みに1944(昭和19)年には1月11日の閣議で直接税・間接税を通じて、初年度22億円、平年度25億円の大増税案が決定されまして、酒類全般も酒税7割の増収を見込んで、4月から大幅に値上げされているそうですこれにより・清酒小売りはそれまでの1級酒1升7円が12円に、2級5円が8円、3級3円50銭が5円・合成酒は1級3円80銭が6円に、2級3円30銭が4円50銭・焼酎は3円50銭が5円・ビールは1本90銭が1円30銭、ジョッキ(500㏄程度)で1円50銭程度・ウイスキーは1級のサントリー(12年、10年、7年)、トミーモルト、キング、ニッカ、ブランデーなど1びん4合入りが25円から倍の50円

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…となったそうなんですが、勿論コレは公定価格で、ヤミで購入しようなんてすると更に
法外な価格になっちゃうわけですな例えば当時の有名な喜劇俳優で古川緑波さんと言う方がいらっしゃるんですが、この方は大変なお酒好きで、その戦中日記に屡々オサケの話題が出てくるんですが、昭和19年1月5日には「スコッチ・ウィスキーのやみ値、ますます上がり、ジョニーウォーカーが、1本千円になったという噂をきく」…なんてあったりします因みに昭和19年度の「兵器臨時価格表」によると、96式軽機関銃の予価が1挺950円とありますので、下手すれば機関銃1挺と1本のウイスキーが等価だった、ってことですねえ

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日記には他にも
「流山の帝国清酒会社へ、慰問に行く。実は、御馳走とおみやげが目的なり(略)工場を見学。合成酒のにおい、プーンと芋のにおいなり。はじめて合成酒を飲む。何うも芋くさくて、弱った(略)しること甘酒が出て、ごきげんのところへ、社長がハイと無雑作に、サントリー7年2本くれたので、又すっかり喜ぶ(5月7日)」「Y氏、ウィスキーの壜を出し、『こんなのよろしいやろ思いまして』と言う。見れば、何と、オールドパァ。時価数百円という貴重品を(略)大いに飲む(7月24日)」…等、当時のオサケ事情が窺える記述があちこちにあるんですが、売れっ子芸人で収入も多く、慰問の機会も多いロッパ=サンは当時の酒飲みとしてはかなり恵まれていた方で、色々な方から差し入れで貴重な洋酒にもあり付いているんですが、中でもやはり最大のスポンサーは「星に錨」の方々、ということだったようです

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「海軍主計中佐K氏、ジョニーウォーカー赤2本持って楽屋へ来訪、拝みたくなる。海軍様
々なり(1月9日)」「霞ケ浦海軍通信隊慰問。サントリー7年3本と、虎屋の羊羹を礼に貰う。今日は海軍へ慰問と聞いて、子供寝ずに僕の帰りを待っていた。海軍だと、大抵、虎屋の羊羹を土産に貰うので、アテにしてるのである」…と、未だ民間に比べればまだ物資に余裕のあった軍の余禄に与っていたみたいなんですが、この年(昭和19年)5月に東京にオープンした「国民酒場」での販売価格が、日本酒(1合)75銭、びんビール1本2円であったそうですまた同じく2月から開設が始まった「雑炊食堂」が4月末で都下に335万軒あり、1日60万食を売り上げていたそうなんですが、この雑炊が1杯20銭

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一般庶民の方々が雑炊約4杯我慢して日本酒1合か、10杯我慢してビール1本、芸能界のトッ
プスターの軍関係の慰問のお土産が数十〜数百円相当の洋酒を何本か…というのが当時の相場という事みたいなんですが、先述の「兵器臨時価格表」の中の「航空武器」をみると「試製12.7粍固定機関砲『ホ103』甲」が2560円、「試製20粍翼内固定機関砲『ホ5』甲」が6000円、なんてありましたり両方とも言わずと知れたIJA戦闘機の主力塔載火器なんですが、同じブローニング系の機関砲でも20ミリ機関砲は12.7ミリの2倍以上(試製なせいもあると思われますが)するわけですな更におおざっぱに6000、2500円として、公定価格でそれぞれ日本酒(1級)一升びん500本ぶんと208本ぶん、国民酒場でビール3000本・1250本ぶん、国産ウィスキー120本および50本分というわけなんですが、人によっては輸入ウィスキー(ヤミ)数本分という感覚になるお値段でもある、ということなんでしょかね…?