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ニュース 国内 外国人実習生、6年で171人死亡…政府が公表

6月24日頃消えます  法務省は29日午前、2012〜17年に死亡した外国人技能実習生は171人だったとの調査結果を公表した。死因は、病死が59人と最多で、実習中の事故28人、自殺17人などだった。技能実習生については、劣悪な労働環境が問題となっている。政府が死者数を公式に発表するのは初めて。
 技能実習生は最長5年間、国内で実習を受けることができる。実習生の人数は12年は約15万人だったが、年々増加し、17年は約27万人となった。
 実習中の事故の例としては、漁船転覆による溺死や大型資材による圧死などがあった。病死・自殺のうち企業による不法な長時間労働が原因、または疑いがあるケースが4人いた。自殺については「20〜30代の日本人の自殺率より低い」(法務省)という。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20190329-OYT1T50153/

 途中で失踪した実習生の人数も増加傾向にあり、18年は9052人だった。17年1月〜18年9月に入管当局が聴取した失踪した技能実習生5218人のうち、新たに721人について、〈1〉最低賃金違反〈2〉残業時間違反〈3〉外出制限や暴行など人権侵害――などの違法労働の疑いがあることが分かった。同省は聴取した失踪実習生のうち、38人の違法労働を確認していたが、違法行為が大幅に拡大する可能性が出てきた。
 技能実習生の待遇は、外国人受け入れを拡大する改正出入国管理・難民認定法の国会審議で問題視された。安倍首相は29日午前、関係閣僚会議で「技能実習生の失踪などが問題になっている。技能実習制度の適正な運用を確実に行ってほしい」と指示した。