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ところが同時にBTSについても不満を表わした。メンバーが原爆事件を記念するようなTシャツを着た事実について日本ファンたちに直接謝っておらず、この事実がBTSあるいは韓国国民全体が日本に対し悪感情を持っているという雰囲気を作っているというのだ。これは日本国内の嫌韓勢力が「韓国人を嫌悪しても良い」という論理に使っていると言う。 この時点でBTSメンバーが日本ファンに、そして日本人全体に謝らなければならない理由が明白になる。現在の日本政府を含む極右勢力と平凡な市民を別に考えなければならない。大部分の日本人は自国で嫌韓を主導する「極右勢力」の問題点を知っている。ところが帝国主義の産物で数多くの民間人が死亡した「人類全体の悲劇」を韓国の植民地経験に対する対抗論理で使ってはならないという点も指摘している。 韓国でBTSの「原爆Tシャツ」が問題ないという人々は植民地時代、日本による暴力的経験と同時に光復になった契機が「原子爆弾」のおかげだと主張している。すなわち、原爆投下は解放を早めた事件で、日本人の「悪行」に対する正当な「復讐」ということだ。 |
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このような認識は帝国主義時代、罪のない人々がこうむった暴力の経験や事情を全て「日本」のせいにすることに起因する。私たちは「軍国主義日本政府」と「日本人」を一つの集団に想定し、近現代史を習ってきた。同時に当時、朝鮮の腐敗した政治家と民を別に分けないで「朝鮮人(韓国人)」という一つの民族でまとめてきた。 その結果、植民地の経験はひたすら朝鮮人(韓国人)対日本人という、民族対決にした。傷に対する共同の記憶は「日本を嫌うこと」に続く。このような民族主義観点で植民支配の経験は極大化され、数十万人の罪のない民間人が死んでいった原爆投下は見えなくなる。 また、集団的被害意識が日本に集中した結果、帝国主義侵略野心を表わした西洋列強や当時の民を絞り取った高位官僚には相対的に寛大だ。ドラマ<ミスター・サンシャイン>がドラマ放映初期に体験しなければならなかった「歴史歪曲」論議はこのような無意識的な民族主義の延長線だった。 |
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日本は私たちにとって否定的他者ながら有意味な他者だ。帝国主義日本を忘れてはいけない。日本政府は過去の歴史について心より謝り、被害者を救済するよう努力しなければならない。しかし、かと言って私たちに「原爆」を正当化する権利はない。 日本国内でも帝国主義の歴史を清算しようと努力する多くの人々がいて、嫌韓勢力を牽制し批判する進歩的知識人と市民が存在する。本当に近代の不運な歴史を清算するために私たちがしなければならないことは、彼らと連帯して極右主義勢力と国家暴力に共に対抗することだ。 そうする時、私たちは普遍的人類の観点でさらに発展した「韓日関係」を構築していけるはずだ。 ソース:ニュースミン(韓国語) [青春ダメージ]BTSが日本ファンに謝らなければならない理由 http://www.newsmin.co.kr/news/35555/ |