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奈良発、胸にしみ込む憲法 10年で12万冊 日弁連が冊子
12日15:05頃消えます  奈良弁護士会が10年前に製作した小冊子「憲法って、何だろう?」が好評だ。憲法のエッセンスを詩的な言葉と親しみやすいイラストで表現した「絵本」で、日本弁護士連合会が発行を引き継いでこれまでに12万3000冊を配布。全国の小中学校や学習会で、ロングランで活用されている。

 冊子は元々、平和や憲法の学習にも取り組む市民生活協同組合「ならコープ」(奈良市)が奈良弁護士会と共同で企画。憲法の硬い言葉を一般の人の胸にすとんと落ちるものへと練り、絵はイラストレーターの星野一子さんが描いた。文章には関連する憲法条文も添えている。

 冊子では、個人の尊重、幸福追求権を定めた13条を真っ先に取り上げる。条文は「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については……」と記す。これを「あなたは、あなたの人生の主人公」と表題を付け、「あなたは、あなたであるだけで、大切な人」と軟らかく説く。

 また、国民の自由と権利、公共の福祉のための利用責任などを定める12条を巡るタイトルは「『自由』と『わがまま』は違う」。「憲法が保障する『自由』は『したいことをする自由』じゃない それは『なすべきことをする自由』」と諭している。

 「君たちが大人になるころ 憲法が変わるかもしれない 変えるか、変えないか それは、君たちが決める」。冊子の最後はこう結ばれ、自由と権利を守る「不断の努力」を求めた12条、基本的人権の不可侵性などを定めた97条を添える。

 2008年の発行直後から「分かりやすい」と人気を集め、憲法学者の樋口陽一・東大名誉教授も講演で「すごい冊子をお作りになった」と絶賛した。作製に携わった宮尾耕二弁護士は「シンプルな言葉で核心を突き、高く評価されたのだと思う」と話す。

 先月6日、奈良県大和郡山市立片桐中学校で冊子を活用した授業があった。生徒約280人が参加。弱視の障害を持つ伊藤樹里さん(41)が招かれて冊子の内容を朗読し、講師の田中啓義弁護士は「自分も個人、友達も個人。自分を大切にすることを認め合う。それが(憲法の)個人主義なんだ」と解説した。生徒会長の西谷拓樹さん(3年)は「憲法は自分の生活には関係ないと思っていたが、そうではないと具体的に教えてくれた」と話した。

 冊子はA5判21ページ。日弁連がホームページでPDF版を無料公開し、1部43円で販売もしている。問い合わせは日弁連(03・3580・9841)。【大川泰弘】

http://mainichi.jp/articles/20181203/k00/00m/040/509000c

これを俗に「奈良判定」という

サヨクの子供らは可哀想だな・・