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【朝鮮日報】 ノーベル賞大国日本で医学賞受賞が遅れた理由…731部隊[10/12]

ノーベル科学賞今年まで23人、2000年代に入り毎年1人の割合…日本列島のすごい学脈

東洋圏でノーベル科学賞受賞者を出した国は日本・中国・インドだ。この中で連続する国は日本だけだ。インドは1930年受賞後、後継者がない。台湾を含む中国は1957年、在米科学者の共同受賞以来2人を輩出するのみ。日本は1949年の初受賞後、今年まで23人続く。20世紀後半の業績を土台に2000年代以後だけで18人が受けた。

21世紀に入って圧倒的1位の米国の次の席をめぐり英国と競争している。日本の躍進は根本的に科学の進歩が近代化とともに成功したことで可能だった。教育施設が充分だったし後発国家では比較的多くの資本が科学に投入された。しかし、師弟関係と国内研究拠点を中心に形成された学脈がなかったら敗戦と長期不況の中で動力を失っただろう。日本と研究文化が似た韓国が参考にするべき特徴だ。
(中略:日本のノーベル賞受賞経緯。主に大学別)

◇医学賞受賞が遅れた理由

日本の化学賞は湯川の初受賞後32年、生理学・医学賞は38年後に出た。しかし、日本医学の派閥は物理学や化学より派手だった。

医学者、北里柴三郎は1回、ノーベル生理学・医学賞候補に上がった。共同研究者のドイツ、ベーリングだけ受賞したが114年後、彼が設立した北里大学研究室からノーベル賞受賞者が出た(記者中:感染症治療薬を開発した大村智教授のこと)。日本医学界の伝説、野口英世は九度候補に推薦された。

この様な学閥は日本医学界の拭えない罪悪で断絶危機を経験した。人間生体実験で悪名高い731部隊の石井四郎隊長は京都大の医学者であった。京大医学部は組織的に彼に医師を供給した。これらは敗戦後、研究データを持って米国と取り引きして全員免責された。その時、免責された内藤良一は石井の大学の後輩であり軍では部下だった。後日、彼は製薬会社を作って血友病製剤を開発した。この薬が日本人1800人をエイズに感染させた。そのうち600人余りが亡くなったという。

日本医学界は倫理的問題を清算できないまま1987年以後、ノーベル賞受賞者5人を輩出した。今年の受賞者(記者中:癌の免疫療法を開発した本庶佑教授のこと)をはじめとして2人が京大出身だ。韓国が念願した幹細胞分野初のノーベル賞受賞者も京大医学研究室から出た(記者中:iPS細胞を作製した山中伸弥教授のこと)。これらの学閥は石井と直接関係しない。人類の健康に大きな寄与をした研究者たちだ。

[研究のもう一つの軸、日本企業]
(中略:田中耕一、江崎玲於奈、中村修二など企業研究の紹介)

これら受賞は学閥と関係がない。価値を見違えて補償にケチな側面があるが(記者中:発明報奨金が安いという意味)、これらの場合は世界的研究拠点として日本製造業の実力を見せる。

日本のノーベル賞

ノーベル科学賞を受けた日本人23人中2人は受賞当時、米国国籍者だった。日本は一般的にこれらを日本受賞者に分類する。学閥と研究が相当部分日本で成り立ったためだ。2008年受賞者の南部は日本で成果を蓄積して渡米した。幼少時に英国に渡って英語で小説を書いた2017年文学賞受賞者、イシグロは日本人受賞者に含めない。

ソン・ウジョン社会部長

ソース:朝鮮日報(韓国語) [ソン・ウジョンのニュース狙撃]ノーベル賞大国日本の力、100年受け継いできた「国内派らの師事」
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2018/10/11/2018101104157.html