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陸上イージスは弾が高すぎて買えない? 防衛能力が上がらない理由…田岡俊次

 防衛省が多額の防衛費を投じて日本に配備する「陸上イージス」。ミサイル攻撃から日本を守る。どうやら導入しても防衛省の言い分どおりにはならないようだ。

「イージス・システム」は本来米海軍の空母を航空攻撃から守る巡洋艦、駆逐艦用に開発されたが、一部の艦は弾道ミサイル防衛用に改装された。日本のイージス艦も6隻中4隻が弾道ミサイル迎撃ミサイルを搭載している。このシステムを陸上に配備するのが「イージス・アショア」(陸上イージス)だ。防衛省が来年度予算の概算要求に盛り込んだ。

 政府は2017年12月、2基を導入することを決め、秋田市の陸上自衛隊新屋(あらや)演習場と山口県萩市の同むつみ演習場に配備する計画だ。米国への支払いは総額4664億円だが、これには新型の迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」(1発約40億円)は含まれず、1基当たりの定数は24発だから48発を買えば計約1900億円、一部の用地買収や整地、建設費なども含めば7千億円に達しそうだ。

 陸上イージスは本来自衛隊が求めたものではなく、13年12月の「防衛計画の大綱」(10年間を見通す)にも「中期防衛力整備計画」(5年間)にも入っていなかった。
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米国の要請をのんだ「政治主導」で導入を決めたから、必要性の説明に無理をせざるをえない。配備予定地の自治体や住民への説明で防衛省は「現在のミサイル防衛用のイージス艦4隻では常時警戒態勢を続けるのは困難だから、陸上イージスが必要」と説き、今年度の防衛白書の「解説」にも同じことを書いている。

 たしかに艦艇の4分の1は定期整備のためドックに入っているから、可動は3隻、うち2隻を常に海上に出し続けるのは無理があった。だからこそ「大綱」「中期防」はミサイル迎撃用ミサイルを積むイージス艦を8隻にすることを決めたのだ。現在の「こんごう」級4隻に加え「あたご」級2隻は新型の迎撃ミサイルを運用するように改装し、さらに2隻を建造中で、7番目のイージス艦「まや」は今年7月30日に進水し、20年就役の予定、もう1隻は21年に就役、8隻態勢が完成する。陸上イージスの納期は25年、配備はさらに遅れる。

 8隻あれば可動は6隻。弾道ミサイル警戒に常に2隻を配置すれば日本列島全域を守れるから、4隻で2交代にし、他の2隻はイージス艦の本来の任務である艦隊防空にあてられる──というのが本来の海上幕僚監部、防衛省の計算だ。

ところが近く8隻になることを言わず「現在の4隻では苦しいから陸上イージスが必要」と主張するのは詐欺的だ。これを自治体への回答書や白書に書くのは公文書を尊重しない風潮の表れだ。

 弾道ミサイル防衛の最大の弱点は弾道ミサイル迎撃用のミサイルの弾数が極度に少ないことだ。イージス艦は各種ミサイル90発(新型艦は96発)が入る垂直発射機を備え、対潜水艦ミサイルと対空ミサイルを16発ずつ入れても、50発以上のミサイル迎撃ミサイルを積める。だがイージス艦は1隻に8発しかそれを搭載していない。旧型のミサイルでも1発16億円したから、多くは買えなかったのだ。相手が核付きと通常弾頭付きのミサイルをまぜて、8発以上発射すれば対処できず、イージス艦は8発を発射すれば「任務完了、帰港します」とならざるをえない。

 地点防衛用の「PAC3」も同様だ。34輌の自走発射機は1輌に16発のミサイルを入れられるのに4発しか積んでいない。「PAC3」は不発や故障を考え、1目標に2発ずつ発射するから1輌で2目標にしか対処できない。

実はミサイル防衛は形ばかり、気安めにすぎないのだ。ミサイル防衛に関わった自衛隊幹部たちに、私が「陸上イージスよりは、弾数を増やす方が合理的では」と言うとほぼ例外なく「おっしゃる通り」との反応が返る。

 防衛省は白書などで陸上イージスの導入でミサイル防衛能力が「抜本的に向上」と言う。だが他のページでは「北朝鮮はノドン・ミサイルを数百発配備している」と脅威を強調している。陸上イージスの弾が仮に将来定数の24発になっても、相手の数百発に対して防衛能力が「抜本的に向上」するはずがない。典型的な誇大広告だ。(軍事ジャーナリスト・田岡俊次)

※AERA 2018年10月1日号より抜粋
https://dot.asahi.com/aera/2018092600054.html

敵が撃つ前に潰せばいいんですよ
というもっともなご意見ですね

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>(軍事ジャーナリスト・田岡俊次)


>「陸上イージスよりは、弾数を増やす方が合理的では」
具体的には何の弾を何の為に増やすのです?。
長距離地対地弾も研究しているし次世代対艦誘導弾も量産開始するし...。
ミサイル防衛はまだ黎明期だし非効率的だからって"気休め"とは"技術の試行・研究・育成"や"戦術の幅"についてはどういった考えなのか。
それに後になってから欲しいと思ってもその時には生産終了or情勢の変化で高コスト化という事もあるし。

>具体的には何の弾を何の為に増やすのです?。
弾道ミサイル迎撃用のミサイルをミサイル防衛の為に増やすんでしょ
流石に読解力無さ過ぎ

田岡元帥閣下の記事が読めるのは
月刊「PANZER」だけ!
というか未だにあの雑誌だけ相手にされてるのよね・・・
キヨはまだ海外の兵器展覧会のレポートがあるから
少しは役に立ってるのに

>弾道ミサイル迎撃用のミサイルをミサイル防衛の為に増やすんでしょ
それだと「陸上イージスよりは、弾数を増やす方が合理的では」
の"陸上イージスよりは"がよく分からんのですがそれは...。
イージスアショア止めてその分弾数増やすとか?益々意味不。
仮に弾を纏めて買えたところで耐用年数来たら全部廃棄ゾ。

書き込みをした人によって削除されました

ちな31年度防衛予算の概算要求だとイージスアショア2基で2343億円で関連経費込みで2352億円。SM-3の取得に別途818億円計上されていてそれら含め
ミサイル防衛関連費で4244億円が掲示されているのですが記事の数字はどこ調べのソースなのでしょう。
>8隻あれば可動は6隻。弾道ミサイル警戒に常に2隻を配置すれば日本列島全域を守れるから、4隻で2交代にし、他の2隻はイージス艦の本来の任務である艦隊防空にあてられる──というのが本来の海上幕僚監部、防衛省の計算だ。
訂正、整備に2隻、艦隊防空に2隻投入するならミサイル防衛に交代込みで4隻であってるじゃないか。

>イージスアショア止めてその分弾数増やすとか?
そだよ
>仮に弾を纏めて買えたところで耐用年数来たら全部廃棄ゾ。
イージスアショアだって耐用年数超えたら廃棄でしょ
それに弾は古いのから演習やら何やらで消費していく消耗品だよ

>キヨはまだ海外の兵器展覧会のレポートがあるから
微妙に間違えてるから、資料価値が…

…誤字脱字はまあ事故レベルとしても、写真と内容が違うコメントが貼られてる時が在るからねぇ

>それに弾は古いのから演習やら何やらで消費していく消耗品だよ
たくさん買ってそれだけ消費すれば確かに練度は上がるけどミサイル防衛の実弾演習はハワイに行かないと出来ないし演習の機会もせいぜい1年に1回あるか無いかなのに使いきる前に期限切れを破棄しつつイージスアショアを諦める戦略は利口とは思えんのです。
イージスアショア2基とひきかえにSM-3約60発は利口なのかな?。
イージスアショアも配備すればより重層的な防空が出来るしミサイルは後から増産という手も打てるけど。イージスアショアの運用経験を積むには可能なうちに早期に手を付けないと。

イージス・アショアって、国民へのさらなる安心感を与えたい政権と、
いい加減MD任務からイージス艦を開放して、東シナ海に回したい自衛隊側の
思惑が一致した装備だからなぁ。

ミサイルの増備だけだと、国民へのアピールが今一だし、イージス艦の
在来型戦闘への対処能力がますます減るから、MDだけを考えたらたしかに
合理性はあるかもしれないけど、総合的な国防政策として考えるとちょっと微妙

書き込みをした人によって削除されました

軍事ジャーナリストが解説ではなく国防方針に口をはさむのはおこがましいよ

国の方針に口を挟めるのはジャーナリスト以前に
民主国家の国民として当たり前の権利だゾ

ニートが口を挟むのはおこがましいとは思う

田岡は取材対象を仲間と思い自分もその一種になったと勘違いしてるんじゃねーの

昔TVタックルで反論されてキレてムカつく!とか悪態付いてたの見てから話半分以下で聞くように心掛けてる

なんだ田岡のクズか

イージスアショア自体の必要性は論を待たぬとしても、
導入費用に関する見積もりが楽観的過ぎたこともまた
事実ではあると思う

田岡元帥はまあほれ、元々ああいうお爺ちゃんだからして
魚が陸を歩かないことを嘆いたところで仕方ないというか

J/FPS-5やFCS-3の改修と先進SAMの組み合わせで済ませることができれば良いんだが

言っている事が大抵頓珍漢で、話題にしない方が有益なライターって何人かいるよな。
この人もそういうジャンルの人だからなあ…

こういう人でもたまにマトモな事を言う事もあるけど(本稿はそんな上等なもんじゃない)それも含めて判断コストから無視した方がいいのねえ。
お馬鹿さんは、「止まったアナログ時計の正確さ」をもって、「全て正しい」と印象つけたがるけれど。

54543 B
>昔TVタックルで反論されてキレてムカつく!とか悪態付いてたの見てから話半分以下で聞くように心掛けてる
自衛官にバカだの飛ばしてやるだの悪態ついて雑誌に告発されるぐらいだからのうhttp://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20070531/1180573200http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20090507/1241671690

>たくさん買ってそれだけ消費すれば確かに練度は上がるけどミサイル防衛の実弾演習はハワイに行かないと出来ないし演習の機会もせいぜい1年に1回あるか無いかなのに使いきる前に期限切れを破棄しつつイージスアショアを諦める戦略は利口とは思えんのです。
ミサイルが有り余るようなら、演習の回数やミサイルの弾数を増やせば良いだけでしょ
>イージスアショア2基とひきかえにSM-3約60発は利口なのかな?。
ミサイル迎撃用のミサイルはとても必中とは言えないレベルだし、弾数の増加はそのまま迎撃率の向上に寄与するよ
逆に発射台だけ多くてもミサイルが無ければ何も意味は無い

何より日本のイージスアショアが糞なのは、高コストでいつ完成するかも分からんようなレーダーを選んでるからだよ
目の前の脅威には全く役に立たんと米空軍の中の人からも叩かれてる
https://www.japantimes.co.jp/opinion/2018/07/30/commentary/japan-commentary/japans-risky-aegis-ashore-radar-choice/#.W7SmhWjTmtA

アショアは対北なんて謳ってるが実際は中露に向けた牽制なのは明らかだし
目の前の脅威なんて無視してきちんとしたレーダーを搭載するのはむしろ好感触

125027 B
>きちんとしたレーダー
全然きちんとしてないから叩かれてるのよまだこんなポンチ絵の段階

書き込みをした人によって削除されました

日本はことレーダーに関しては野心的なものに挑戦する傾向がある
米メーカー間の争いという側面もあるのでどうでしょうね?

レーダー素子が日本製なんで国内企業にも金が流れるという側面もあるんじゃね?とか前に聞いたが…

>目の前の脅威には全く役に立たんと米空軍の中の人からも叩かれてる
元中の人だし退役空軍中将とかただの評論家ではないか

空軍の人ってイージスシステムに詳しいの?
そら俺らよか詳しいかもだが

既存の艦載システムも増強しつつまだあまり実績の無い実験的要素も多少なりある陸上システムを構築させようという手法が
実は結構地道でリスク軽減策も並行して持たせたものだと思うのは間違ってるんだろうか

陸上システムは完成して運用が始まれば日本にとってはかなり都合の良いMDシステムだよね
当たり前の艦載システムの負担をかなり和らげることができる

陸上システムもメンテナンスが不必要と言うわけじゃないから
艦載システムの増強も無意味じゃないし
2基でおよそ日本全土をカバーと言ってもその2基が有事の際に攻撃されて使用ができないこともあり得る
真っ先に攻撃されるうんぬんはまた別の問題だし弾数もまた別の問題だし何が気に食わないんだろう

>陸上システムは完成して運用が始まれば日本にとってはかなり都合の良いMDシステムだよね
合衆国としても楽になるな。事がある度にいちいち展開する数を減らせる。

陸自が運用するのは理解不能だけどな
空自はナイキのときに陸自と争って広域防空ミサイル横取りしたんだからアショアも空自が面倒見て代わりにペトリを陸に移管すべきでは

北のミサイルは平和目的の宇宙開発ってずっと主張してたよねこの人

つーか顔でだいたい分かるよね
顔つき

>北のミサイルは平和目的の宇宙開発ってずっと主張してたよねこの人
平和目的はその通りなんじゃねw
侵略されなきゃ平和ってんならさ

自国の平和のために他国を侵略すんだから
何も間違ってない

北朝鮮「平和の為には全ての勢力を滅ぼさなければならない」
その他「全部滅したらアイツら同士で内ゲバやりだすよな」

288082 B
>陸自が運用するのは理解不能だけどな
>空自はナイキのときに陸自と争って広域防空ミサイル横取りしたんだからアショアも空自が面倒見て代わりにペトリを陸に移管すべきでは既存レーダーサイト、JADGEとの関係もどうなるのか人員や予算の余裕で陸に…っていうのなら陸から空に予算振り替えてでも空がやった方が素直だったのではと

米空軍中将以上の識見を持つ者が居たり、顔だけで分かったりと、ここは超人が多いな

>米空軍中将以上の識見を持つ者が居たり、
元自衛隊や旧軍の将官のときにも言ってほしい