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【宮城】 計画より22cm高い防潮堤、住民団体「造り直しを」 知事宛て要望書提出 ー 気仙沼

2018年06月07日 木曜日

宮城県気仙沼市内湾地区の防潮堤高を県が誤って施工した問題で、同市の住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」は6日、計画通り防潮堤を造り直すよう求める要望書を、村井嘉浩知事宛てに提出した。気仙沼市と同市議会も同日、住民の合意を尊重するよう求める要望書を提出。県は誤った高さのまま設置する方針を重ねて示した。

県庁を訪れた協議会の菅原昭彦会長は、住民が県と議論を重ねて計画の高さを受け入れた経緯に触れ「(ミスで)約束がほごにされることは納得できない。明確な理由がない限り計画通りに進めてほしい」と求めた。

菅原茂市長は「(県が)住民と同じ思いを持ってくれていない。正面から向き合うことが必要」と訴えた。菅原清喜市議会議長も、県に再考を促した。

 

公務の知事に代わり応対した河端章好副知事は「『海の見える生活を大切にしたい』という住民の思いを念頭に、方策を考えている」と答えた。取材に対し「(造り直さない)今の方針をベースに住民に理解される方策を検討したい」と強調した。

要望書で、協議会は「県全体の利益を理由に、非が地域住民の側にあるかのような意思が知事から示され、住民は全く納得していない」と批判。造り直しや高さを間違った原因の丁寧な説明など4項目を明記し、回答を求めた。

市と市議会は造り直しの要望が内湾地区の総意とし、住民や地権者との合意を前提に、県が工事を進めることを強く要請した。

菅原会長は「われわれの要望にかなうかどうかは県が示す方策の内容次第だ。ボールは県側にある」と話した。菅原市長は「オープンな協議の場で県が示した案の中から住民が造り直しを選んだ。決してわがままではないことを理解してほしい」と述べた。

菅原会長ら3者は県議会の中島源陽議長にも同様の要望書を提出した。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201806/20180607_11009.html

作り直した途端・・・