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「ディズニーランドにお弁当は売ってませんよね」 また、人を惹きつけるものとして「美味しい食事」も重要だという。 そこでも既存の価値観に疑問を投げかける。 「例えば、お弁当というのは保存するためのものですよね。その場でつくって、その場で料理を提供できるのであれば、お弁当にする必要はないのではないか、と。ディズニーランドにお弁当は売ってませんよね」 入場料も、お弁当も存在しない。つまり誰でも無料で入ることができて、つくりたての美味しい料理が食べられるスタジアム――。 これは構想のほんの一部に過ぎないが、こういうところからファイターズがつくろうとしている新球場のテーマが垣間見えてくる。 |
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選手たちが腰や膝を怪我するたび、心が痛んだ。 そもそも、日本ハムは北海道に移転した2004年から札幌ドームを本拠地としている。ただ、球場は球団ではなく札幌市所有である。使用料やその他の経費を含め、年間約26億円を支払い、サービス向上のための改修なども一存ではできない。そして最大の問題が現場レベルでの制限だったという。 「バックヤードの狭さは感じますし、開催のたびにトレーニング器具などを全部運びださなくてはならない。人工芝の硬さについても現場から声が上がっていました。ただ、すぐにどうこうできるものではありませんでしたから」 |
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サッカー場との入れ替えを行うため、人工芝を巻き取り可能な薄いものにせざるを得なかった。コンクリートの上に敷かれたクッション性の低い芝は選手の膝や腰に負担をもたらす。毎年、選手会からは要望する声もあがっていたが、我慢してもらうしかなかったという。 「誰かが腰や膝を怪我して登録を抹消する。そういう情報を耳にする度に辛いですよね」 例えば今年、春先から打率4割をキープして話題になっていた近藤健介が椎間板ヘルニアで離脱した際には、前沢も胸が痛んだという。そういう個人、個人の小さな葛藤が蓄積し、ようやく新球場構想は動き出した。 |
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夏はいいけど春秋は寒そう |