サッカー@ふたば保管庫 [戻る]

時間稼ぎは「ドーハの悲劇」から25年経た日本の成長 当時の主将・柱谷哲二氏称賛
28日のサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、1次リーグH組の日本はボルゴグラードでのポーランド戦に0−1で敗れた。コロンビアに0−1で敗れたセネガルと1勝1分け1敗の勝ち点4で並び、総得失点差なども同じだったが、警告数などを数値化した「フェアプレーポイント」で上回り、2位で2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を決めた。7月2日午後9時(日本時間3日午前3時)開始の1回戦で初の8強入りを懸け、G組1位のベルギーとロストフナドヌーで対戦する。

 日本はリードされた試合終了まで約10分間、セネガルが追い付けば1次リーグ敗退の恐れもある中でも自陣でボールを回す消極的戦術を見せた。会場はブーイングに包まれた。

 「時間稼ぎ」は国内外で議論を呼んだ。「僕にはできない」。J3ギラヴァンツ北九州の柱谷哲二監督は言い切った。1993年のW杯米国大会アジア最終予選。イラクとの最終戦のロスタイムに追い付かれ、初の本大会出場を逃した「ドーハの悲劇」を日本の主将として経験。コロンビアがセネガルに勝つことを前提にした今回の戦術を「大きな賭け」と言う。

 柱谷監督が強調したのはドーハの悲劇から25年を経た日本の成長だ。「国内リーグの選手ばかりで気力、体力だけで戦った僕らは『時間稼ぎ』の概念はあってもできなかった。今は選手に世界のリーグで戦っている経験値がある」と、批判覚悟で指示した西野朗監督の勇気とボールを回し続けた選手たちの度胸と技術を称賛した。

 チームが置かれた状況次第で同点でも自陣でボールを回す戦術は多く見られるが、リードされ、しかも他チームの試合で結果が左右される状況の「時間稼ぎ」は極めて異例。東福岡高で長友佑都(ガラタサライ)を指導した志波芳則総監督は「攻めて取り返しのつかないこと(失点)になるよりも、勇気を持って攻めない決断を下した監督の素晴らしい采配」とたたえた。

 

一方で国見高(長崎)を6度の全国高校選手権優勝に導いた長崎総合科学大付高の小嶺忠敏監督は「最高峰の舞台で勇気を持って監督は指示を出した」と称賛しながらも「小中学生にやらせたら、教育者として良くない。指導者は今回の戦術を取った理由を子どもたちによく理解させるべきだ」とくぎを刺した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180630-00010011-nishispo-socc

今朝のゲームみてちょっとだけドーハの悔しさを思い出した。