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理想論のようにも思えるが、ここには現代社会が抱える問題があるのも事実だ。 ■大学は“誰でも“入れた フランスの高等教育は大学と「グランゼコール」(大学校)の2本立てとなっている。グランゼコールはもともとナポレオンが国家エリートを養成するためにつくったもので、民間企業に就職してもいきなり課長クラスから始まる。バカロレアのあとさらに難関の入学試験があり、高校で成績優秀な者が準備コースか大学を経て入る。 一方、大学には誰でも入れる。日本では、高校卒業と大学入学や職業の資格取得は別物だが、フランスでは、ただの高校卒業というのは存在せず、何らかの資格を取ることで卒業となる。バカロレアはその一つで、大学に入れるという資格である。だから、バカロレア取得者が好きなところに入学できるのは当たり前だ。 昔はそれでよかった。1965年には、バカロレア取得までいく者は同じ世代のわずかに10%だった。この中には高級官僚や大会社の幹部をめざすグランゼコールや美術学校、ビジネススクールなど専門学校へ行く人たちもいるから、大学は実学と距離を置いた学問の府、ということで十分だった。 |
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ところが、バカロレア取得者の数はいまや3倍以上に増えた。グランゼコールや専門学校の定員は増えないから、その人たちが大学になだれこんでくる。 この人たちは、必ずしも学問の探究のために大学に入るわけではない。社会的格差を乗り越えるためだ。社会の側でも知的労働者に対する需要は増加した。そこで大学側も、修士コースをMBAに似たものにするなど機構改革を行い、実学の要求に応えるようになった。 ■成績で選別するのがなぜ悪いか それでも、質を確保するためには無制限に学生を受け入れるわけにはいかない。予算の問題もある。そこに定員オーバーが生じる。公表こそされないがこれまでも、先着順や抽選、成績などによる選別が行われてきた。それを、今回公然と選別ができるようにしたのである。 |
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だが、成績選別を導入すると、小中学校から勉強に専念できる余裕のある家庭の者が有利になる。格差の助長にもつながると、学生たちは反発する。これは現にエリート養成校のグランゼコール入学者に起きており、進学率の高い名門高校では公立であるにもかかわらず貧乏人や移民の子に対する差別が平然と行われている。 ということで大学占拠が起きたのだが、運動は不発だったと言わざるをえない。 ■萎む抵抗と「壊し屋」 たとえば2月1日にはパリで、国会審議が大詰めを迎えた「学生の進路と成功法」に反対する主催者発表1万人(警察発表2400人)のデモが行われたが、1986年の大学改革法のデモでは50万人の動員があった。一昨年の労働法改革でもパリで15万人(警察発表6万人)、地方でも数千人のデモになった。今年のデモはいずれも1ケタ少ない。 4月10日のデモの後には、200名ほどの学生がパリの学生街カルチェラタンのシンボルともいえる第4大学ソルボンヌ校舎を占拠したが、3日で排除された。今回は、よくある再占拠もとくになかった。 |
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占拠校の数も、最盛期でも全国67の大学のうち10〜15にとどまった。それもいくつかの例外を除いてメーデー前までにほぼすべてが機動隊に排除された。 メーデーに来ていた学生は「運動は終わっていない。またすぐ燃え上がる」というが、5月は年末の試験で、その後は夏休み、そして何もなかったかのように新学年を迎える公算が大きい。 この学生は来年も同じように労働者たちと手をつなぎ、スローガンを叫びながらデモをするのだろうか。それとも、黒づくめで最前列に紛れ込む「壊し屋」になるのだろうか。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10092.php?page=2 |
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>メーデーに来ていた学生は「運動は終わっていない。またすぐ燃え上がる」というが そんな暇があったら勉強すればいいのに |
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フランス革命以前ならともかく今は民主主義なんだからさ 学校占拠して他人の学ぶ権利侵害してないで 政治に関心持って選挙で自分らの代表を国会に送り込んだら? フランスは18歳から選挙権あるらしいし大学生なら可能なんじゃないの? |
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>黒づくめの集団は、アメリカやドイツでも登場した「Black Blocs」を名乗る正体不明の極左過激集団である ナチスでいう突撃隊ですね 左翼こえー |
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日本は連合赤軍の記憶が今だ残ってるから 学生運動に大多数の国民が嫌悪感を持ってるからねえ |
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>そんな暇があったら勉強すればいいのに まさにそれ 若い脳は若い時にしかないんだから。 |